刀剣商の道を正直に歩む 杉田侑司(刀剣杉田社長)

平成10年の創業以来、5千振りを超える日本刀を国内外の人々に届けてきた刀剣杉田(東京都・池袋)社長の杉田侑司さん。モットーとしてきた「お客様の立場に立った刀剣商であること」を愚直に貫き続ける杉田さんに、日本刀との運命的な出逢い、そして刀剣商としての矜持をお話しいただきました。

「お客様の立場に立った刀剣店であること」のモットーを貫き、刀剣商の道を愚直に歩んでいく覚悟です

杉田侑司
刀剣杉田社長

<杉田>
日本の長い歴史と豊かな風土が生み出した鉄の芸術・日本刀。私が社長を務める刀剣杉田(東京都池袋)では、平成10年の創業以来、年間数百振り、すべてを合わせると5千振りを超える日本刀を国内外の皆様にお渡ししてきました。

年代も質も価格も万別ですが、どのような日本刀にも必ずどこか見所がある。その美しい点を見つけ、皆様と共に味わっていくことが刀剣商である私の願いなのです。

日本刀との出逢いは、70年以上前、小学生の時に遡ります。訪れた東京国立博物館で日本刀を初めて目にしたのですが、特に触れただけで切れてしまいそうなほど研ぎ澄まされた切っ先に、言葉では表現できない恐怖、ドキリとするような美しさを感じたのです。その感覚は、いまなお忘れることができません。

しかし、私が再び日本刀との出逢いを果たすには、それから約30年の月日が必要でした。その後、日本刀を目にしたり、手にしたりする機会には恵まれず、家業の本屋を経て、昭和56年、40歳を前に独立して水処理を請け負うシステム管理工業を立ち上げました。

そのような中、人生の転機が訪れます。会社がだんだん軌道に乗ってきた頃、経営者の知人から江戸期の名工・大慶直胤作とされる日本刀を担保に、資金を貸してほしいという相談を受けたのです。……(続きは本誌をご覧ください)

プロフィール

杉田侑司

すぎた・ゆうじ――昭和56年水処理を請け負うシステム管理工業を創業。システム管理工業の経営を行いながら、平成10年刀剣杉田を池袋にて開業。


編集後記

「お客様の立場に立った刀剣店であること」のモットーを貫いてきた刀剣商の杉田さん。数年前に新装開店した店舗には、所狭しと日本刀が飾られており、圧倒されました。目を輝かせて話をしてくださった杉田さんの姿から、心から日本刀を愛していることが伝わってきました。

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