11 月号ピックアップ記事 /エッセイ
いまこそ吉田松陰の志に学ぶ 川口雅昭(桃李塾塾長)

弊社から吉田松陰に関する書籍を数多く出版し、現在は国家社会を支えるリーダーを輩出すべく、桃李塾塾長を務める川口雅昭氏。この3年半、松陰研究にも一層力を注ぎ、新たに解明したことがあるという。幕末の動乱期に松陰はいかなる夢を持って生きていたのか。当時にもまして内憂外患の多い現代、いまほど松陰の生き方に学び、実践することが求められている時はない。

「能はざるに非ざるなり、為さざるなり」
(できないのではない、やらないのである)
吉田松陰
@国立国会図書館HPより

これらの松陰の言葉に痺れ、一人でも多くの若者の心に火を点け、志ある本物の人間を育てていきたい。今後も松陰の志に迫りながら、自ら実践し続ける。それが私の果てなき夢です
川口雅昭
桃李塾塾長
55年――吉田松陰の研究を一途一心に続けてきて、気づけば半世紀以上の歳月が経ちました。どれだけ研究を重ねても「研究にこれでよし」はなく、まだその全貌は解明できていません。学べば学ぶほど、吉田松陰という人物の器量の大きさや奥深さに魅了され、そして新たな発見があるのです。
(中略)
「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に夢なき者に成功なし」
これは吉田松陰の言葉として知られているようですが、明らかに松陰の言葉ではなく、後の時代の人がつくった偽作です。そもそも松陰の文章に「夢」「実行」「成功」の用例はあるものの、「理想」「計画」は見当たりません。そして、松陰は「夢」よりも「志」の重要性を説き続けました。枚挙に遑がありませんが、私の好きな言葉を2つ紹介します。……(続きは本誌をご覧ください)
本記事の内容 ~全4ページ(約6,000字)~
◇吉田松陰の研究を重ねて55年
◇この3年半で新たに解明したこと
◇「松陰」という名に込められた思い
◇松陰が目指した3つの「義の実践」
◇「能はざるに非ざるなり、為さざるなり」
プロフィール
川口雅昭
かわぐち・まさあき――昭和28年山口県生まれ。高校・大学勤務を経て、現在は吉田松陰研究に専念。編著に『吉田松陰一日一言』『「孟子」一日一言』。著書に『吉田松陰』『吉田松陰名語録』『活学新書 吉田松陰修養訓』(いずれも致知出版社)など。
編集後記
幕末期に萩で松下村塾を開き、明治維新の立役者となる人財を数多く輩出した教育者・吉田松陰。29年の短い生涯で貫いた信念は「義の実践」だったと、松陰研究一筋55年の川口雅昭さんは語ります。川口さんが3年半かけて新発見した松陰の知られざる一面も必読です。その行間から、川口さんの松陰に対する並々ならぬ敬慕の念、そして日本の国を憂える松陰のやむにやまれぬ思いがひしひしと伝わってきます。

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