あなたがあなたでいられる場所がある 下田恵玲奈(水中ポートレート写真家)

アメリカ・カリフォルニア州を拠点に活動する水中ポートレート写真家の下田恵玲奈さんは22歳の時、事故による父親の死、鬱状態を経験した。薬も何も効かず、途方に暮れる下田さんを救ったのは「水の力」だった。旅先で海に潜った際、触れるものすべてを包み込むような水の大らかさに接し、心の傷が癒やされ、再起を果たしたのだ。自身の経験を踏まえ、現在は「Underwater Transformation Project」と題して、水中を舞台にしたポートレート撮影を行い、がんや障がい、PTSD、トラウマなど、心に傷を抱える方々に、再起のきっかけを届けている。そんな下田さんに、この活動に込める思いを伺った。

どんな苦しい状況にあっても、諦めずに「自分でいられる場所」を見つけてほしい

下田恵玲奈
水中ポートレート写真家

水中ポートレート写真家の私が、アメリカを拠点に2013年から取り組む「Underwater Transformation Project」。

がんや障がい、PTSD(心的外傷後ストレス障がい)、トラウマなど、心に傷を抱える方々に、水中撮影を通してそれらを克服するきっかけを届ける活動です。

なぜ水中撮影なのか。

この活動を始めた原点を辿ると、22歳の時の経験に行き着きます……(続きは本誌にて)

プロフィール

下田恵玲奈

しもだ・えれな――昭和50年東京都生まれ。14歳の時に、父親の転勤に伴いアメリカ・カリフォルニア州に移住。22歳の時に経験した事故を機に鬱状態に。失意の中で出会ったスキューバダイビングに救われ、鬱状態を抜ける。その後、水中撮影を開始。38歳からは、がんや障がい、PTSD、トラウマなど、心に傷を抱える方々に、水中撮影を通してそれらを克服するきっかけを届ける無償のプロジェクト「Underwater Transformation Project」に取り組み、これまでに100人以上を撮影してきた。


編集後記

逆境を経て使命を悟り、いまや多くの方の人生に光を灯しておられることに感銘を受けました。「たくさんのモデルの人たちがこの水中撮影によって、本来の自分と出逢いを果たすように、どんな苦しい状況にあっても、諦めずに『自分でいられる場所』を見つけてほしい」。下田さんの実感のこもったメッセージに胸を打たれます。

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