7 月号ピックアップ記事 /意見・判断
AI時代の情報工作に対処せよ 大澤 淳(中曽根康弘世界平和研究所 上席研究員)

私たちが日常的に使用しているSNSが情報工作の最前線になっている――そんな驚くべき実態をサイバーセキュリティの専門家である大澤潤さんが明らかにします。誰もが知らず知らずのうちに被害者、あるいは加害者になりかねない情報工作を知り、私たちは真実を見抜く知識・見識を養わなくてはなりません。

偽情報に惑わされないためには、既存メディアの報道、専門書や辞書など様々な情報を参照する習慣を身につけ、自ら考え判断する力を養うことが大切です
大澤 淳
中曽根康弘世界平和研究所 上席研究員
いまや私たちの日常生活、仕事に欠かせないものとなっているFacebookやX、YouTubeなどのSNS。しかし近年、SNSを使って我が国の皇室弱体化を図る情報工作が広く行われていることが明らかになってきたのです。
例えば、Facebookの「日本の魅力」(フォロワー6万人)というアカウントでは、今上陛下一家を褒め称える一方、秋篠宮家一家を誹謗中傷する内容が繰り返し配信されています。
同様のアカウントは増加傾向にありますが、これらは今上陛下の内親王である愛子さまと、次代の天皇即位が法的に決まっている秋篠宮皇嗣殿下及び悠仁親王殿下を巡る国民世論を分断、誘導する意図でなされていると見て間違いないでしょう。
懸念すべきは、「日本の魅力」に関しては、管理者情報を調べたところ、管理者の居住地が日本国内ではなく中国の香港であることが分かりました。
一連のアカウントの配信が日本国民に広まり、その内容を信じる人々が増えていけば、「愛子さまこそ次代の天皇に相応ふさわしい」という女性天皇容認へと国民世論が誘導され、男系男子による万世一系で継承されてきた皇室が断絶してしまう事態になりかねません。……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~
◇情報工作に使われるSNS
◇生成AIの登場が情報工作の次元を変えた
◇情報工作への備えを万全にせよ
◇最も大事なのは国民の情報リテラシー
本記事では、サイバーセキュリティのプロである大澤さんに、世界中で行われている情報工作の実態、インターネットに溢れる偽情報に惑わされないための処方箋を語っていただきました。
プロフィール
大澤 淳
おおさわ・じゅん――昭和46年神奈川県生まれ。慶應義塾大学法学部卒、同大学院修士課程修了。世界平和研究所研究員、同主任研究員を経て、平成26~28年、内閣官房国家安全保障局参事官補佐(サイバー安全保障担当)。29年中曽根康弘世界平和研究所主任研究員。令和7年より同研究所上席研究員。鹿島平和研究所理事、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)参与兼統括情報分析官、笹川平和財団上席フェローを併任。
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