7 月号ピックアップ記事 /二十代をどう生きるか
逆境は神様が与えてくれた宿題 松久信幸(NOBU&MATSUHISAオーナーシェフ)

自らの名を掲げた日本食レストラン「NOBU」「MATSUHISA」を世界五大陸に約70店舗展開し、数多の食通を唸らせる料理人・松久信幸氏。喜寿を迎えたいまなお世界中を飛び回り、料理に懸ける情熱が止むことはない。しかし、氏の20代は挫折と絶望の連続だった。自らの運命を力強く切り拓いてきた努力奮闘の歩みに迫る。

逆境は神様が与えてくれた宿題であり、神様はできない宿題を絶対に与えない
松久信幸
NOBU&MATSUHISAオーナーシェフ
【写真=「MATSUHISA」1号店の店頭にて】
ロサンゼルスで日本食レストラン「MATSUHISA」1号店をオープンしてから来年で40年の節目を迎えます。これまでの歩みを振り返ると、喜寿になったいまでも世界中で仕事ができていることを幸せに感じます。様々な苦難に遭いましたが、とにかく無我夢中で一所懸命生き抜いた。その積み重ねが、いまの僕を築いたのだと自負しています。
1949年、4人きょうだいの末っ子として埼玉県に生を享けました。父は材木商を営み、木材の買いつけのために海外へ行くことが多かったので、父と遊んだ記憶はあまりありません。
そんな父が交通事故で亡くなったのは、僕が7歳の時でした。もともと母が父の仕事を手伝っていたとはいえ、突然一家の大黒柱を失った家業は立ち行かなくなり、医者を目指していた長兄が大学進学を断念して後を継ぎました。大変な状況でしたから、僕はもっぱら祖母に育てられました。……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~
◇祖母譲りの負けず嫌いな性分
◇海外と寿司職人を夢見て
◇過酷な修業時代に得たもの
◇アラスカでの人生最大の挫折
◇失敗を恐れず、行動し続ける
プロフィール
松久信幸
まつひさ・のぶゆき――昭和24年埼玉県生まれ。「松栄鮨」で修業した後、ペルー、アルゼンチン、アラスカのレストランで経験を積む。62年ロサンゼルスに「MATSUHISA」を開店。その後、「NOBU」をニューヨーク、ロンドン、東京など世界各地に展開。著書に『お客さんの笑顔が、僕のすべて!』(ダイヤモンド社)など多数。
編集後記
松久信幸さんは2016年11月号特集「闘魂」で表紙を飾っていただいて以来、実に10年ぶりのご登場です。取材は松久さんが来日していた4月10日(金)、東京・虎ノ門「NOBU TOKYO」にて行われました。イキイキと淀みなく20代の体験談を語られる姿から、料理への熱い思いが伝わってきました。

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