何歳になっても、いまが 青春真っ盛り 児玉圭司(スヴェンソン会長)

ドイツ生まれのウィッグメーカー・スヴェンソンの日本社創業に携わり、顧客リピート率95%という高い満足度に導いてきた児玉圭司氏、91歳。2021年には突然の病に襲われながらも、不撓不屈の精神で立ち上がり、現在も会長として手腕を振るっている。氏を突き動かすものは何か。挑戦を続ける半生と共に、よりよい人生を生きる秘訣を伺った。
【写真=児玉氏ご夫妻とスヴェンソン・インターナショナルのメリンガー夫妻】

人生で大事なことは、明るく前向きに生きること。そして好奇心を持つこと

児玉圭司
スヴェンソン会長

――先般、児玉さんが主宰されている国際賞「未来のいしずえ賞」の授賞式に参加した際、とても91歳とは思えない若々しいお姿を拝見し、大変感銘を受けました。

〈児玉〉 
いまも青春真っ盛りですからね。アメリカの詩人サミュエル・ウルマンが「青春」の詩で説いているように、青春とは人生のある期間ではなく、心のありようなんだと自分に言い聞かせています。

1985年にスヴェンソン日本社を立ち上げ、ウィッグや増毛製品を手掛けてきました。創業30周年の節目となる2015年に社長は息子に譲りましたけど、現在も週に4回くらいは会社に来ています。リモートワークが普及し、いつも社員全員がいるわけじゃないんですが、社員の顔を見るだけで元気になりますから。

――会社に来ることが、元気の源なのですね。

〈児玉〉 
それから、毎朝6時頃に目覚めると、神棚と仏壇に向かって次のようなお祈りをします。

「きょうも一日感謝の心を忘れず、イキイキ、ワクワク、ありがとう。生きる希望に溢あふれ、夢と感動を共有し、感謝の心を忘れない。この心で行動いたします。社員、家族、お客様、選手たちの安全と健康をお守りください。ご指導よろしくお願い申し上げます」

この祈りを捧げて、1日が始まります。これは創業した頃から毎日欠かさず続けてきました。

祈りの中にある「イキイキ ワクワク ありがとう」は、当社の行動理念にもなっているんですよ。

――会社の発展を願い、40年毎日お祈りを捧げてこられた。

〈児玉〉
最近よく思い出すのは、……(続きは本誌にて)

~本記事の内容~
◇いまという一瞬を一所懸命生きる
◇「俺は病気なんかに負ける男じゃない」
◇人格形成の原点となった母の後ろ姿
◇本物の技術とノウハウを提供する
◇好奇心を持っていれば何歳になっても衰えない

プロフィール

児玉圭司

こだま・けいじ――昭和10年東京都生まれ。31年第23回世界卓球選手権大会に出場し、シングルスベスト16。33年明治大学卒業後、兄と共にエレベーターメーカーのダイコーを創業。その傍ら、日本代表選手団監督を務め、累計で金17個、銀13個、銅24個のメダルをもたらす。60年スヴェンソンを設立し、同社社長に就任。平成27年より現職。著書に『無駄がない努力』(日刊現代)など。


2026年6月1日 発行/ 7 月号

特集 続けてこそ道

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