命を懸けて仕事と勝負する 庄司夏子(「été」オーナーシェフ)

2022年、「アジアのベストレストラン50」において、日本人女性初となる「アジアの最優秀女性シェフ賞」を受賞した庄司夏子氏。そんな庄司シェフが手掛けるフレンチレストラン「été(エテ)」は、1日1組限定のレストランとして国内外で話題を呼んでいる。アジアの頂に立ち、いまなお世界一を目指して研鑽を続ける庄司シェフは、いかに道を切り拓き続けているのか。これまでの歩みを振り返っていただきながら、その要諦と料理に懸ける思いをお聞きした。【写真=店の人気のきっかけとなったマンゴータルト「フルール・ド・エテ」】

世界を変えようと思うなら、命を懸けないといけない

庄司夏子
「été」オーナーシェフ

――庄司さんが手掛ける東京・代々木上原の「été(エテ)」は、1日1組限定のレストランとして話題を呼んでいますね。

〈庄司〉
エテは高校卒業後、フレンチレストラン2店舗を経て独立し、25歳の時につくったお店です。エテはフランス語で「夏」。無名だった当時、シェフの私と店の名前を最短で覚えてほしいと考え、このように名づけました。

オープン以来1日1組にこだわるのは、お客様に全力で向き合いたいからです。いつだってお客様あっての我われですから、目の前のお客様にいかに満足してもらえるか、それがすべてであり、どんな状況下でもこの店にだけは来たいと思っていただけるような唯一無二の存在を目指しています。

お客様の趣向を事前にスタッフで共有することはもちろん、「あの国を旅行した時の料理が忘れられない」など、時にお客様との何げない会話を汲み取りながら料理をお出しします。一皿をお客様と共につくり上げていく感覚ですね。

海外のイベントに出る関係であまり先の予約は受けていませんが、おかげさまで大体2か月先まで予約は埋まっています。

1日1組ということで、……(続きは本誌にて)

~本記事の内容~
◇1日1組 毎日が勝負の連続
◇修業時代に学んだこと
◇勝つか、死ぬか
◇世界を変えようと思うなら命を懸けないといけない

プロフィール

庄司夏子

しょうじ・なつこ――平成元年東京都生まれ。駒場学園高等学校食物調理科を卒業後、「ル・ジュー・ドゥ・ラシエット」「フロリレージュ」で修業を積む。26年24歳でパティスリー「フルール・ド・エテ」、27年フレンチレストラン「エテ」をオープン。「アジアのベストレストラン50」において、令和2年日本人女性初の「最優秀ベストリーシェフ賞」、4年「最優秀女性シェフ賞」を受賞。


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