3 月号ピックアップ記事 /私の座右銘
折れない心 吉松徹郎(アイスタイル会長CEO)

各界を代表する企業、機関、団体を牽引してきたリーダーに、人生観・仕事観を形成した体験や、貫いてきた信条を披歴いただく連載「私の座右銘」。
今回は、日本最大の化粧品・コスメの総合情報サイトとして、女性を中心に幅広い支持を得る〈@cosme〉を運営する(株)アイスタイルの創業者にして現会長CEOの吉松徹郎氏に登場いただきました。インターネットが普及したいまでこそ、商品の口コミサイトは星の数ほどありますが、同社の創業した1999年当時、あるのは簡素な掲示板だけでした。パートナー、創業メンバーと道なき道を踏み分けて、独自の地位を確立した背景にあるものとは――。
アイスタイルが取り組む事業モデルについて、日本で誰よりも考え抜き、知り尽くしているという自負が私にはあります。それは同時に私の強さや自信に繋がってきました
吉松徹郎
アイスタイル会長CEO
私が常に心に抱いている言葉、それは「折れない心」です。
お金がなくなった時に会社は潰れるといいますが、厳密には違う。倒産の危機にも、私たちは金融機関からの借り入れがなかったため、サービスが停止することはなく、会社は潰れませんでした。
「心が折れさえしなかったら必ず前に進める」。いま思うと、その信念が道をひらいてくれたのかもしれません。
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本記事では、度重なる危機を乗り越え、快進撃を続ける〈@cosme〉の内幕、一貫して守り抜いてきた事業の価値について、創業者自ら語っていただきました。
プロフィール
吉松徹郎
よしまつ・てつろう――昭和47年茨城県生まれ。平成8年東京理科大学基礎工学部を卒業後、アクセンチュアに入社。11年アイスタイルを設立、代表取締役に就任。同年化粧品口コミサイト「@cosme」オープン。国内最大のコスメ・美容の総合サイトに成長させ、24年東証一部に上場。著書に『アットコスメのつぶれない話』(ダイヤモンド社)。
編集後記
取材にお伺いした時、私たちがまず驚いたのは、社員の皆様がそこかしこで打ち合わせ、業務に取り組まれている様子が見える開放的なオフィス。会場に入る直前、その中で立ち働かれている一人の男性が声をかけてくださりました。他でもない吉松さんご本人でした。ご著書『アットコスメのつぶれない話』にも記された通り、自社の事業の価値を徹底的に見つめ、未来を描き、誰よりも熱を持って行動していく。その傍ら、極めてフラットに人や物事に接しておられる方とお見受けしました。

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