広い視野、粘り強さ、そして好奇心を持って生きる 宮内義彦(オリックス シニア・チェアマン)

リース業という未開拓の分野を日本に根づかせたのみならず、事業の多角化を図り、日本経済の発展に大きく貢献してきた宮内義彦氏。1964年、13名で船出したオリックスに最年少メンバーとして参画した氏は、いかにして事業を導き、発展させてきたのか。氏の歩みを辿ることで、その成功のヒントを探る――。

若い世代の皆さんにお伝えしたいのは、いまの自分よりも上の立場で物事を考え、判断することの重要性です

宮内義彦
オリックス シニア・チェアマン

 私は若い頃に社長になりたいと思ったことはありませんでした。とにかくオリエント・リースを一人前にしたい、その一心だったように思います。毎朝出社すると山のように仕事がある。それを懸命にやっているうちに一日が過ぎる。その日々の繰り返し。ですから、大きなビジョンを持ち事を成したというより、目の前の仕事に没入しているうちに仕事が面白くなり、その中で自然と成長させてもらえたのだと感じています。
 もちろん失敗も何度もあります。そうした経験を踏まえて若い世代の皆さんにお伝えしたいのは、いまの自分よりも上の立場で物事を考え、判断することの重要性です。平社員なら課長の立場で部署を見る、課長なら部長や役員の立場で会社を見る。つまりいまいるところに立ち止まらず、全体像を把握しながら仕事に当たること。そうして視野を広げておくことで、自分のすべき仕事が客観視でき、よい判断を下せるようになるのです。
 加えて、これからの時代のリーダーに特に求められるものは......(続きは本誌をご覧ください)

プロフィール

宮内義彦

みやうち・よしひこ―昭和10年神戸市生まれ。33年関西学院大学商学部卒業。35年ワシントン大学経営学部大学院でMBA取得後、日綿實業(現・双日)入社。39年オリエント・リース(現・オリックス)入社。45年取締役、55年代表取締役社長・グループCEO、平成12年代表取締役会長・グループCEOを経て、26年より現職。著書に『グッドリスクをとりなさい!』(プレジデント社)『私のリーダー論』(日経BP)など多数。


編集後記

オリックスの宮内さんと言えば、リース事業を日本文化に根づかせた立役者です。大経営者への取材ということで、緊張してオフィスに伺うも、終始笑顔で快く質問に答えてくださたお姿がいまも心に残っています。また、「当初から社長を志していたわけではなく、会社を一人前にしたい一心で、目の前の仕事に没入しているうちに仕事が面白くなり、自然と成長させてもらえた」とのひと言が大変印象的でした。「20代をどう生きるか」という連載ですが、20代に限らず多くの方に読んでいただきたい記事です。

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