4 月号ピックアップ記事 /第一線で活躍する女性
メディアリテラシー教育で幸せな世の中を実現したい 寺島絵里花(日本メディアリテラシー協会代表理事)
日本ではまだあまり知られていない〝メディアリテラシー〟教育の重要性に気づき、その研究や普及に尽力する寺島絵里花さん。その活動の原点には「大事な教え子を救えなかった」という後悔、そして自分自身の知識や経験を子供たちのために必ず役立てたいという、強い思いがありました。本連載では今回、寺島さんのこれまでの歩みと共に、いま世のお父さん、お母さんに絶対に知っておいてほしい〝メディアリテラシー〟のエッセンスをお話しいただきました。
メディアリテラシー教育を普及することで、よりよい世の中の実現、幸せな家庭が増えていくことを願っていますし、また活動を通じて子育て中のお母さんでも、どんどん活躍していけることを伝えていきたい
寺島絵里花
日本メディアリテラシー協会代表理事
(現在の活動に携わるようになったいきさつをお話しください。)
《寺島》
私は大学3年生の時に家庭教師の仕事を始めて、都内の有名な女子中学校に通うMちゃんを教えるようになったんですね。
Mちゃんは、吹奏楽部の部長や生徒会長をするような非常に利発な子で、将来は舞台女優になることを夢見ていました。なので、Mちゃんとは、勉強を教えるだけでなく、舞台を見に行ったり、食事をしたり、本当に仲良くなって、ずっと一緒にいたんです。
大学卒業後も交流は続いて、私の結婚式にも吹奏楽部の部員たちを連れてきて演奏を披露してくれました。
(心通い合う仲だったのですね。)
《寺島》
まもなく私が第一子の長女を妊娠した時も、出産予定日が9月だったので、8月の終わり頃に、「一か月後に子供が生まれたら病院に遊びにおいで。赤ちゃん抱っこしようね」って、Mちゃんにメールを送りました。
でも、そのメールが彼女との最後のやり取りになってしまって……。
本誌ではこの後、こんなお話をしていただきました
・大事な教え子を救うことができなかった
・ブログが大反響を呼び協会の立ち上げへ
・子供が求めているのは心の●●●●
プロフィール
寺島絵里花
てらじま・えりか―昭和60年東京都生まれ。大学卒業後、日系航空会社に就職。
夫の上海駐在に伴い、会社を退職し、海外で生活。平成26年に帰国後は、一般社団法人日本メディアリテラシー協会を立ち上げる。
日本全国の教育現場での講演・普及活動等を続けながら、大学院で情報教育の研究も行う。3児の母。子育てやメディアリテラシーに関する内容を記したブログ「東京タワーの麓」は1日1万PVを超える人気を博している。
編集後記
自ら日本メディアリテラシー協会を立ち上げ、3人の子を育てながら教育現場での講演・普及活動に尽力されている寺島さんのお話に、子供に教えたい現代を生きる素養のみならず、子育てに最も大切なことを教えられます。
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