日本よ、目を覚ませ! 崔 三然(元韓国空軍大佐)

先の大戦では日本の軍人として戦い、戦後も日韓を行き来して両国の近現代史と共に歩んできた崔 三然氏は、92歳のいまも日本への提言活動を続けている。歴史の生き証人として、いまなお歩き続ける氏の思いを、実体験を交えてお話しいただいた。

日本のおかげでいまのように平等な世界秩序が保たれていることを理解してほしいのです

崔 三然
元韓国空軍大佐

 極東の歴史を見れば、日本があるがためにいまの韓国があり、東南アジアが栄え、東洋がそれなりに繁栄を続けてこられたことは明らかです。もし日本が日清戦争をしなかったら、日露戦争、満洲事変、大東亜戦争をしなかったら、中国も北朝鮮も韓国も東南アジアも、全部かつてのアフリカのように白人支配の植民地になっていますよ。日本のおかげでいまのように平等な世界秩序が保たれていることを理解してほしいのです。
 もう92で体の調子もそんなによくはありません。それでも近代史の生き証人として、迸る思いを抑えることができない。これまで貫いてきた普遍的な価値観に基づいて、世界の安定にささやかなりとも貢献するために、最後まで歩き続けるつもりです。

プロフィール

崔 三然

さい・さんぜん――1928年生まれ。1943年日本陸軍少年飛行兵として大東亜戦争を戦う。終戦後、韓国へ戻り、大学で英文学、大学院で行政学などを専攻。朝鮮戦争に空軍将校として従軍。1971年大佐で退役。退役後は経済界の要職を歴任し、韓国工業基盤の発展に尽力。退職後は、日韓両国に跨る民間交流、執筆、講演に取り組んでいる。韓国空軍士官学校名誉教授。


編集後記

戦中戦後を日本と朝鮮半島の狭間で生きてきた元韓国空軍大佐の崔 三然さん。実体験にもとづく提言には目を開かれます。

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