4 月号ピックアップ記事 /エッセイ
運を引き寄せる秘訣は人間力にあり 横山信治(グッドモーゲージ社長)

営業成績全国最下位、左遷、うつ病……。数々の辛酸を嘗めながらも、一大金融企業・SBIグループの子会社の社長にまで上り詰めた横山信治氏。氏の成功の秘訣は、独自に編み出した「運の法則」にあるという。自身の体験と先人の実例を交え、運を引き寄せる要諦を解き明かしていただいた。
【写真=横山氏の人生の転機を導いた『思考は現実化する』。これまで27回読み直したという本書には、膨大な数のメモ書きが残されている】

一流の方々の生き方に触れ、日々真摯に自己を磨き、人間力を高め続ける。
これこそが良運を招く秘訣であると私は信じています
横山信治
グッドモーゲージ社長
運には様々な定義があります。きっと多くの人々は、運は気まぐれに偶然やってくるものと捉えているのではないでしょうか。その一方で、数学者のマックス・ギュンターは著書『ツキの科学』の中でこのように定義づけています。
「運は人生を大きく左右するが、人間の手でコントロール不可能に見える事象」
続けて「運はかなりの確率でコントロールできる」とも述べています。つまり、運は人の手で制御できないものではないということです。運をよくする方法を25年以上独自に研究してきた私もまた、運は100%コントロールできると考えています。この世で起こることにはすべて、原因と結果があるのです。
では、運とは一体何か。ひと言で表すならば、それは人間力です。いくらゴルフのスキルを磨いたとしても、体幹や筋力といった基礎体力が培われていないと上達しないように、人間力が養われていなければ運は巡ってきません。日々の考え方と行動によって、人間力を高めることが不可欠なのです。
かくいう私も40歳までは梲(うだつ)の上がらないダメサラリーマンで、自分の運命を嘆いている人間でした。けれども、独自に編み出した「運を引き寄せる考え方と行動の法則」を実践するにつれて人生が好転していき、日本の金融界を牽引するSBIグループの1つである、SBIマネープラザの社長を任されるまでになったのです。2016年には住信SBIネット銀行で初となる専属銀行代理店として、主に住宅ローンを取り扱うグッドモーゲージを創業。現在店舗数24店舗、住宅ローン年間取扱額2,500億円に達しました。
このような体験を踏まえ、企業や大学で研修・講演を行い、延べ2万人以上のビジネスパーソンに接してきました。その中で常々感じているのは、……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~(全4ページ)
◇運はコントロールできるもの
◇不平不満は何の果実も生まない
◇人生は自分がリクエストしたものしか手に入らない
◇人の喜ぶことをして 人の嫌がることをしない
◇人間力を高め続けることが良運を招く
プロフィール
横山信治
よこやま・のぶはる――昭和34年大阪府生まれ。46年落語家・笑福亭松鶴に入門し、最年少プロ落語家としてテレビ、ラジオ、劇場に多数出演。57年日本信販(現・三菱UFJカード)入社。平成13年ソフトバンクファイナンス(現・SBIホールディングス)に転職し、日本初のモーゲージバンク・SBIモーゲージ設立に参画。21年SBIマネープラザ社長就任。28年グッドモーゲージを創業。著書に『「運が良くなる人」と「運が悪くなる人」の習慣』(明日香出版社)『めちゃめちゃ運が良くなる人づきあいの技術』(ぱる出版)など多数。
編集後記
1月30日(木)、グッドモーゲージの西新宿オフィスを訪ねると、『致知』愛読者である横山信治さんは満面の笑みを浮かべて迎えてくださいました。運はどうすれば高められるのか。自身の実践と先人の実例を交えて解説する「運の法則」から、人間力を養う大切さを教えられます。

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