8 月号ピックアップ記事 /インタビュー
病気にとらわれず今、やれることをやりましょう 米澤佐枝子(あなたと健康料理教室主任講師)
自然療法の大家である東城百合子さんが立ち上げた「あなたと健康社」。ここで40年以上料理講師を務める米澤佐枝子さんは自身も40代の時に余命1年と宣告されるも、自然療法によって完治させた経験を持つ。多くの命に向き合ってきた米澤さんに、人生の山坂を越えて前向きに生きる秘訣を伺う。
家族や友達と楽しく過ごすこと。ご飯をおいしく食べること。これがもう、一番大事です
米澤佐枝子
あなたと健康料理教室主任講師
〈米澤〉
何も悩みや苦しみを抱えていない人は一人もいません。笑顔で元気そうにしている人でも、聞いてみると壮絶な人生を歩んでいたりして、私のがんなんて大したことなかったと思うくらい。
人生には泣きたくなるような出来事もあるけれど、でも生きていれば絶対いいことはある。だからマイナスな言葉を出しちゃ駄目よ。絶対によくなると思ってやっていたら本当によくなるから。
――悲しみを越えていくために大切なことはありますか?
〈米澤〉
今目の前にあることをコツコツとやっていくことね。大切なのは、今、今。いくら先のことを憂えても仕方がないから、今やれることを一所懸命やっていくこと。家族や友達と楽しく過ごすこと。ご飯をおいしく食べること。これがもう、一番大事です。
プロフィール
米澤佐枝子
よねざわ・さえこ――昭和17年静岡県生まれ。相模女子大学食物科で栄養学を専攻。卒業後、東條会館にて和洋中料理のコック修業。結婚後、夫の赴任に伴いブラジルに渡っていた時に子宮がんを発症、余命1年と宣告。食事を変えるなど自然療法を始め、手術もせず薬にも頼らずがんを克服。58年自然療法の大家である東城百合子氏が立ち上げた「あなたと健康社」に入社、健康料理教室の講師を任される。以来43年間、東城氏に師事し続けた。著書に『よねさんの免疫力超アップの食卓』(三笠書房)がある。
編集後記
今回の特集テーマは「悲愁を越えて」でしたが、米澤さんの取材は、悲しさや暗さを全く感じさせない、終始笑顔と明るく張りのある声が響く時間となりました。ご自身もがんを乗り越えられたり、東城百合子先生から厳しい指導を受けたりと、様々な人生の山坂を経験してこられていますが、それを全く感じさせない明るさが、米澤さんが80歳を超えても元気で毎日仕事を続ける秘訣なのだと感じました。
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