7 月号ピックアップ記事 /エッセイ
安岡正篤講話録 『活学』に学ぶもの 三木英一(英斎塾塾長)
戦後、政財界のリーダーたちが師と仰いだ東洋思想家・安岡正篤師。その没後40年を記念して師の講話録『活学』が弊社から復刊された。半世紀以上前に話されたものだが、その内容は驚くほど現代に通じる部分が大きい。同書の魅力や読みどころについて、長年安岡師に私淑してこられた英斎塾塾長で全国木鶏クラブ代表世話人会会長の三木英一氏にお話しいただいた。
「学を為す、故に書を読む」という儒学者・佐藤一斎先生の『言志録』の条文は、まさに安岡先生の言われる活学と通じるものであり、書を読み知識を身につけるだけでそれを活かすことをしなければ、本当の意味で学んだことにはならないという示唆に富んだ言葉です
三木英一
英斎塾塾長
ウクライナ戦争や緊迫するアジアの安全保障環境など日本を取り巻く状況が厳しさを増す中、日本人がいかに伝統文化を大切にしながら活路を見出していくか、という答えすらも、先生の半世紀前の講義の中から読み取ることができるのではないでしょうか。
プロフィール
三木英一
みき・えいいち――昭和10年大阪府生まれ。東京教育大学文学部卒業(英語学・英米文学専攻)。以来40年間兵庫県で高校教育、教育行政に従事。退職後、次世代の人材育成活動に従事。現在全国木鶏クラブ代表世話人会会長を務める他、英斎塾という人間学の勉強会を主宰。号は英斎。平成6年教育者文部大臣表彰、7年兵庫県教育功労賞、17年春の叙勲にて瑞宝小綬章受章。現在、日本会議兵庫会長、美しい日本の憲法をつくる兵庫県民の会共同代表。兵庫縣姫路護國神社総代会長。姫路市遺族会長、英霊にこたえる会兵庫県本部会長等の役職を務めている。
編集後記
安岡正篤師が戦後、青年有志に話された講義をまとめた『活学』。師の没後40年を機に弊社から復刊されました。英斎塾塾長・三木英一さんが語る同書の魅力には、長年にわたり師に私淑し、安岡教学を伝え続けてきた求道の人でなくては醸し出せない味わいがあります。
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