2 月号ピックアップ記事 /インタビュー
セピア色の心を瑠璃色に染めて 竹ノ内睦子(社会福祉法人 藍 前理事長)

東京・世田谷にある「社会福祉法人 藍」は、藍染製品の制作・販売やフレンチレストラン、グループホームなどの運営を通じ、障碍者雇用と自立のために力を尽くしている。その前身である「藍工房」を、1983年に六畳一間の木造アパートで立ち上げたのが竹ノ内睦子さんだ。誰もが持てる能力を発揮して働ける幸せな社会、平和な世の中の実現に80歳になるいまなお情熱を傾けている竹内さんに、波乱に満ちた人生と、貫いてきた信念を語っていただいた。

物事に善悪はない、いいことも悪いことも目の前に起きてくることを一回全部呑み込んで、それを自分がどう料理して、どう調和と平和の世界にもっていけるか、これが人生ではないかと思うのです
竹ノ内睦子
社会福祉法人 藍 前理事長
これまでの経験から深く実感するのは、健常者であっても障害者でもあっても、人間は自分の持っている能力で汗水垂らして働き、誰かの役に立って「ありがとう」と言われた時に一番、目が輝くということです。それは雑巾縫いでも鍋洗いの仕事でも何でもいい。その「ありがとう」を積み重ねていくことが、その人の人生を豊かに輝かせていくのです。
[プロフィール写真=(有)小林写真館]
プロフィール
竹ノ内睦子
たけのうち・むつこ――昭和16年鹿児島県生まれ。37年PL学園高等学校卒業。58年6月「藍工房」設立。
編集後記
様々な苦難を受け止め、障害者雇用と自立のために生涯を捧げてきた竹ノ内睦子さん。その歩みとメッセージに、生きることの素晴らしさ、互いに助け合って働き、生きていくことの大切さを教えられます。

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