明治の英傑が遺した言葉 岡田幹彦(日本政策研究センター主任研究員)

そこにどういう人がいるかであらゆる組織の盛衰は決まるという。明治日本が西洋列強に伍する国家へ発展を遂げたのは、各界に優秀な人物がいたからに他ならない。日本の歴史・人物に造詣の深い岡田幹彦氏に、明治時代を代表する英傑の生き方と言葉を繙いていただいた。彼らに共通する信条とは何か。教科書では決して学べない感動の真実がここにある。

「人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして、己を尽くし人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし」

西郷隆盛
(1827年12月7日ー1977年9月24日)

〔人を相手にしないで天(神)を相手にせよ。そうして自分の精一杯を尽くし、うまくいかないことがあっても人のせいにせず、自分の真心が足りないと反省すべきだ〕

「終局の勝利は必ず誠実な者に帰する」

東郷平八郎
(1848年1月27日ー1934年5月30日)

「自分の体にはひびが入っている」
――「連隊長として天皇下賜の連隊旗を敵に奪われて、どうして生きていくことができるか」というのは、乃木の一生を貫いた思いでした。

乃木希典
(1849年12月25日ー1912年9月13日)

「もし万一にも私に取るべきものがあるとしたならば、それはただ誠の一字に尽くされると思う」

小村寿太郎
(1855年10月26日ー1911年11月26日)

「私は一己の利益のため、あるいは渋沢家が栄えるために経済活動をしたのではない。日本の国のためだ。日本が世界に伍していくには政治、そして経済が立派でなければならない。だから、財閥をつくらなかったのだ」

渋沢栄一
(1840年3月16日ー1931年11月11日)

私たちの先人が最も大切にしてきたものは何か。それはひと言で表現すると、「誠」「真心」に尽きると思います。

岡田幹彦
日本政策研究センター主任研究員

プロフィール

岡田幹彦

おかだ・みきひこ――昭和21年北海道深川生まれ。國學院大學中退。学生時より日本の歴史・人物の研究を続け、月刊『明日への選択』に数多くの人物伝を連載すると共に、全国各地で歴史講座や歴史講演会を行う。平成21ー22年『産経新聞』に「元気のでる歴史人物講座」を連載(103回)。著書に『親日はかくして生まれた』(日本政策研究センター)『日本の誇り103人』『日本の偉人物語1ー4』など多数、最新刊に『日本の母と妻たち』(いずれも光明思想社)


編集後記

西郷隆盛、東郷平八郎、乃木希典、小村寿太郎、渋沢栄一。日本政策研究センター主任研究員の岡田幹彦さんが語る、5人の偉人の逸話と言葉は、誠の心を持って生きることの大切さを教えてくれています。

2020年1月1日 発行/ 2 月号

特集 心に残る言葉

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