てんぷらの一道を〝夢心〟で歩み続ける 近藤文夫(てんぷら近藤 店主)

池波正太郎や山本健吉、土門拳など、各界一流の食通たちの舌を唸らせ、昨年10月にはてんぷら職人として初となる「現代の名工」に選出された「てんぷら 近藤」店主・近藤文夫氏。72歳になるいまなお、人々を感動で笑顔にする最高のてんぷらを求め、現場の第一線に立ち続ける近藤氏に、人生・仕事の要諦、心の支えにしてきた言葉を語っていただいた。

私のてんぷらはいつも80点、そこにお客さんの笑顔の20点が加わって初めて100点になる

近藤文夫
てんぷら近藤 店主

 私がいつも後進に伝えているのは、絶対に嘘はつくなということ。嘘は嘘で固まって、自分の首を絞めることになる。嘘をつかない誠実な人間性があれば、自ずと料理も嘘のないものをつくるようになるんじゃないですか。
 私のてんぷらはいつも80点、そこにお客さんの笑顔の20点が加わって初めて100点になる。これからも「夢心」の言葉を胸に、その終わりのないてんぷらの道を歩み続けて、一人でも多くの人を笑顔にしていきたいと思っています。

プロフィール

近藤文夫

こんどう・ふみおー昭和22年東京都生まれ。41年高校卒業後に「山の上ホテル」に入社し、「てんぷらと和食 山の上」に配属。23歳で料理長に就任。以後、21年間料理長を務め、平成3年に独立、銀座に「てんぷら近藤」を開店。同店は「ミシュランガイド東京」で、11年連続で二つ星に輝く。令和元年卓越した技能を持つ「現代の名工」に、てんぷら職人として初選出。著書に『天ぷらの全仕事 「てんぷら近藤」の技と味』(柴田書店)などがある。


編集後記

「現代の名工」に選出された「てんぷら 近藤」店主・近藤文夫さん。いつまでも夢を追い続ける執念に圧倒されます。

2020年1月1日 発行/ 2 月号

特集 心に残る言葉

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