伝統の酒蔵に革新の息吹を吹き込む 吉田佳代(梅乃宿酒造社長)

100年以上の歴史を刻む奈良県の梅乃宿酒造。5代目社長の吉田佳代さんは、持ち前の行動力とアイデアで、この伝統的な仕事に新風を吹き込み、業績を7倍に急伸させた。主婦、母親業をこなしながら社長として新たな道をひらいてきた吉田さんにお話を伺った。

実行を大切にしてきたという意味では「やらなかった後悔より、やった後悔」「何事も一所懸命」というのが私の座右の銘です。この2つはいまも仕事やプライベートの指針として生かしています

吉田佳代
梅乃宿酒造社長

(社長になられたのはおいくつでしたか。)

 34歳の時です。2012年6月の決算月に「来年7月からおまえに譲る」と言われました。実はそれを言われたタイミングが私の妊娠が分かった後だったんですね。生後6か月の子を抱えながら社長に就任ということです。「こんなタイミングで、それはないやろう」「保育園、どうすんのよ」、子供が熱を出したら、出張に行くようになったら……そんな言い訳が幾らでも出てくるんです。

 でも、「できない言い訳」を考えていても、何も始まりません。「どうやったらできるか」と考えを切り替えてみると、熱を出したら病児保育に預けるとか、いろんな方法があることに気づかされました。

プロフィール

吉田佳代

よしだ・かよ――昭和54年奈良県生まれ。帝塚山大学経営情報学部卒業後、総合商社を経て平成16年梅乃宿酒造に入社。25年社長に就任。


編集後記

家事、子育てをしながら業績を伸ばし続ける梅乃宿酒造社長・吉田佳代さんのお話からは、迸るような情熱が伝わってきます。

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