6 月号ピックアップ記事 /二十代をどう生きるか
目の前の目標達成に一所懸命向き合うことが人生の突破口になる 宗次德二(カレーハウスCoCo壱番屋創業者/イエロー・エンジェル理事長)
現在、全国に約1200店舗を構える日本最大手カレーチェーン「カレーハウスCoCo壱番屋」。29歳の時に愛知県名古屋市郊外の一店舗からスタートし、今日の繁栄の礎を築いたのが宗次德ニ氏(写真左)である。一貫した現場主義で、経営を退くまで率先垂範であり続けた氏の生き方には、人生・経営発展の要諦が詰まっている。
目の前に掲げた目標の必達に向けて、真面目に、一所懸命励み続けることが人生の突破口になる。これは私の実感です
宗次德二
カレーハウスCoCo壱番屋創業者/イエロー・エンジェル理事長
私の人生は偶然の出逢いと行き当たりばったり、成り行きの連続でした。
ただ、「感謝と真心」を大切に、人々を笑顔にしたい一心で一瞬一瞬を生き抜いた、確固たる信念を曲げなかったことが、道なき道を切りひらいたのは確かです。
ゼロからカレーライス専門店「カレーハウスCoCo壱番屋」を創業し、経営の一道に身を捧げた私の半生が、未来を担う若者の一助になれば幸いです。
高校卒業後、不動産仲介会社に入社した私は不動産業で独立するという目標を定め、1973年、24歳の時に妻と共に宅地建物取引業を立ち上げました。
住宅建築ブームの追い風を受け、順調なスタートを切れたものの、不動産業は安定収入があるわけではありません。「現金収入の商売を始めよう」と妻と話し合った末、1974年、名古屋市西区に喫茶店「バッカス」を開店。もっとも、当初は妻が切り盛りし、私は不動産業に専念するつもりでした。
ところが開店初日、人手不足で手伝いに駆り出されたことが転機になりました。
▼「ロウソク一本で暮らした幼少期」「答えはすべて現場にある」「経営者が誰よりも率先垂範」等、ゼロから日本一のカレーチェーンを築いた宗次さんのお話には人生・仕事の要諦が溢れています。全文は本誌をご覧ください!
プロフィール
宗次德二
むねつぐ・とくじ―昭和23年石川県生まれ。不動産事業を経て、49年喫茶バッカス開業。53年カレーハウスCoCo壱番屋創業。57年壱番屋を設立し社長に就任。独自のフランチャイズシステムを確立させ、日本最大手のカレーチェーンに成長させる。平成10年会長就任、14年役員退任。15年NPO法人イエロー・エンジェル設立、理事長就任。19年クラシック音楽専用ホール「宗次ホール」をオープンし、代表に就任。著書に『独断─宗次流 商いの基本』(プレジデント社)『〝ココ一番〟の真心を』(中経マイウェイ新書)など多数。
編集後記
「お客様に喜んでいただきたい。その一心で率先垂範し続けました」。天涯孤独の生い立ちから接客の道に従事した半生を好々爺のような佇まいと優しい口調でお話しくださった宗次さん。重く、力強い言葉の数々に幾度も心が震えた90分でした。本記事には20代のみならず、あらゆる世代に通ずる人生の要諦が凝縮されています。
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