人生は一度きり。誰にも平等に与えられた時間を有意義に使ってほしい 大山健太郎(アイリスオーヤマ会長)

「快適生活」をコンセプトに人々の暮らしに寄り添い、新たな価値を創出し続けるアイリスオーヤマ。そのトップを50年以上にわたって務め、今日の基盤を築いた会長の大山健太郎氏に、自身の歩みを交えて、次世代を担う若者へのメッセージを伺った。

志を抱いて希望を忘れず人生を歩んでほしい

大山健太郎
アイリスオーヤマ会長

 なぜそれほどの急成長が可能だったのか。いま振り返ると、前だけを見て進むしかなかった特殊な環境、そしてプラスチック技術が時代に受け入れられたという幸運がありました。しかし根本的には、どんな依頼にも「ノー」とは言わず、すべて笑顔で「イエス」と受けてきた姿勢が受け入れられたのだと思います。若くて常に明るく元気で、「ノー」と言わないわけですから、お客様から非常に喜ばれ、営業せずとも口コミだけで仕事が舞い込んできました。
 いまでも新入社員に伝えることですが、20代は「相手の立場に立って全力を尽くす」ことが非常に大切です。20代はどんどん学んで吸収する時期だからこそ、「イエス」と相手に尽くし切る。その姿勢が評価されて次々に仕事を依頼され、成長させていただけるのです。そうして三十代になったら「きょうの努力が明日の幸せに繋がる努力をする」。30代で20代と同様の働き方をしていては、それ以上の成長は見込めません。20代で築いた土台をもとに、主体的に行動することが不可欠です。【写真】19歳で家業を継ぎ代表に就任した頃の大山氏

プロフィール

大山健太郎

おおやま・けんたろう―昭和20年大阪府生まれ。39年19歳の時に、父親の死に伴いプラスチック加工の大山ブロー工業所(現・アイリスオーヤマ)を引き継ぐ。平成30年に息子に社長を譲り会長に就任するまで、54年間の長きにわたりトップを務め、園芸・ペットブームを牽引。現在は生活用品だけでなく、LED照明・家電・食品など幅広く事業を展開している。著書に『いかなる時代環境でも利益を出す仕組み』(日経BP)など。


2021年8月1日 発行/ 9 月号

特集 言葉は力

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