「一手一つ」を掲げて不動のチームに 小松節夫(天理大学ラグビー部監督)

今年1月、ラグビー全国大学選手権にて強豪・早稲田大学を下して初の日本一を掴んだ天理大学。創部96年目、監督の小松節夫氏にとっては指導開始から28年目にして掴んだ栄冠だ。その苦節の歩みと共に、チームスローガン「一手一つ」に込めた思い、監督が心の支えとしてきた言葉を伺った。

実力伯仲の世界となると、最後の最後は周囲の人や神様から応援してもらえるような個人、チームでなければ勝利を掴めない

小松節夫
天理大学ラグビー部監督

――これまで三十年近く指導を続けてきた中で、特に大変だったことはありますか?

〈小松〉
 毎年毎年ですが(笑)、その中でもやはり、関西Aリーグに昇格するまでの九年は特に苦労しましたね。選手たちは皆一所懸命努力し、力をつけているのに上がれない。3年連続、5回目の入れ替え戦で負けた時には、さすがに「監督である私に勝ち運がないのではないか」とさえ考えました。

――そこからどのように抜け出したのでしょうか。

〈小松〉
 技術力が高いチームが勝つのは当然ですが、実力伯仲(はくちゅう)の世界となると、最後の最後は周囲の人や神様から応援してもらえるような個人、チームでなければ勝利を掴めないと思っています。「これだけ頑張っているのだから応援してあげよう」、そう思われるだけの努力をしているか。
 日常のあらゆる場面で自らを律し、人から信頼される行動を取っているか。神様は何でもお見通しですので、普段から正々堂々と戦うことが大切だと繰り返し伝えています。

プロフィール

小松節夫

こまつ・せつお――昭和38年奈良県生まれ。天理小学校4年生の時にラグビーを始める。55年ラグビー高校日本代表。天理高校卒業後、フランスに2年間ラグビー留学し、同志社大学へ進学。日新製鋼でプレーを続け、30歳で現役引退。平成5年天理大学ラグビー部コーチに就任。7年に監督就任。


編集後記

今年1月、初の日本一を掴んだ天理大学ラグビー部。小松節夫監督のお人柄やチームのスローガンから勝利の要諦を学びます。

2021年8月1日 発行/ 9 月号

特集 言葉は力

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