6 月号ピックアップ記事 /インタビュー
志を得た時、子供たちの命は輝く 植松友乃(希動学園創設者)

静岡県菊川市に希動学園というリーダー育成塾がある。塾生は小学生を中心に中学生までの約30人。驚くことに、塾生たちは『致知』や新聞記事を読みこなし、その内容を深掘りしては活発に討議する。その様はまさに大人顔負けである。創設者の植松友乃氏に、リーダー育成塾立ち上げの経緯や、それによっていかに塾生の人間性が高まったのか、お話しいただいた。

人間の能力は無限大なので、あまり周囲の大人が限界を決めないほうがいい。私はこのリーダー塾を通して、世の中の先入観を打ち破り、子供たちがどれだけの可能性を秘めているかを世の中に示したいんです
植松友乃
希動学園創設者
──先ほど塾生の皆様の木鶏会の様子を拝見しましたが、小学生が『致知』の対談記事を読み込み、活発に語り合う姿には驚き、感銘を受けました。
〈植松〉
ありがとうございます。良書が人間形成のベースであることを教育の信条としてきたのですが、ある時、長年愛読する『致知』をテキストとすることを思いつきました。当塾にはいま小学生26人、中学生4人の合わせて約30人が通っていますけれども、2024年11月から月に一度、地域の方数人にも参加していただいて約80分の木鶏会を行っています。
──どのように進めるのですか。
〈植松〉
実施するに当たり、小学生の中からリーダー1名、「志」発表者1名をそれぞれ決めて準備をします。リーダーは『致知』の記事を選び、その中でも深掘りした箇所のプレゼンテーションを担当します。
進め方としては、リーダーが木鶏会の意義を説明した後、『致知』の記事を、1人1段落ずつ読んでいきます。入塾間もない園児、低学年の子はまだ読めませんので、同じ班のメンバーの動きを見ながら文章を指でなぞります。
続くグループワークでは分からない言葉に丸をつけ、参加された地域の皆さんに教わります。電子機器ではなく「生身の大人に意味を教わる」とても贅沢な時間です。その後、心に残る言葉に波線を引き、「今日からの実践」を各班でまとめて発表し合う。ここまでが木鶏会の流れです。……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~(全4ページ)
◇大人顔負けの読解力、プレゼン力
◇経営難に陥った高校を立て直す
◇秘書検定三級に合格した小学生
◇大人は子供たちの限界を決めてはならない
プロフィール
植松友乃
うえまつ・ともの――昭和49年静岡県生まれ。姫路学院女子短期大学卒業後、静岡朝日テレビ勤務などを経て、平成15年キャリアイノベーションを設立し独立。コンサルタントとして社員研修、リーダー研修に携わり、23年菊川南陵高校の民間校長として経営の立て直しに尽力。25年リーダー育成塾・希動学園を設立。
編集後記
リーダー育成塾・希動学園を創設した植松友乃さんを取材するに当たり、小中学生による木鶏会に参加させていただきました。驚いたのは、小中学生が『致知』の対談記事を読み込み、活発に意見を交わし合う様子です。「子供たちの可能性は無限大」という植松さんの言葉が胸に響きます。

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