6 月号ピックアップ記事 /エッセイ
『為政三部書』に学ぶリーダーの心得 三木英一(英斎塾塾長)

中国元朝の名臣・張養浩が著した『為政三部書』という書物がある。大臣や法務監察、地方行政など政治、行政に携わる長の心得を説いたものだが、その内容は現代にもそのまま当てはまる。そして、『為政三部書』には一つの貫かれた精神がある。それが修身である。私たちは自身を磨き高めるために同書から何を学んだらよいのか。91歳の現在も同書をテキストに講義を続ける英斎塾塾長・三木英一氏に語っていただいた。

いま振り返ってみても、厳しい環境に身を置きそこで全力を尽くしたことが、私という人間を磨いてくれたことは間違いありません
三木英一
英斎塾塾長
『為政三部書』はその書名の如く政治や行政を為す者の心得を説いたものですが、もともとの出典は中国元朝の名臣・張養浩が著した『三事忠告』という書物です。
昭和13年、満洲事変から支那事変に発展していた頃、日本の前途を憂慮していた安岡正篤先生はたまたまこの本を手に取って深い感銘を受け、政官財の指導者に警鐘を鳴らすために、同書を『為政三部書』と改題して出版されたのです。
私はそれまで『為政三部書』(『三事忠告』)の存在は知っていましたが、(安岡先生のご令息である)安岡正泰氏の著書によって初めてその内容を知ることになりました。
最初に手にした時、13~14世紀を生きた張養浩の説いた政治家や役人の心得が、厳しいビジネスの世界で古典を活学してこられた正泰氏の解説を通して現代に甦るのを感じて、いたく感動したものです。……(続きは本誌にて)
~本記事の内容~
◇民衆のために生きた張養浩の生涯
◇『為政三部書』を貫く教え
◇与えられた環境の中で最善の努力をする
◇リーダーに求められる徳性を高める努力
◇なぜ先人の教えに学ぶのか
プロフィール
三木英一
みき・えいいち――昭和10年大阪府生まれ。東京教育大学文学部卒業(英語学・英米文学専攻)。以来38年間兵庫県で高校教育、教育行政に従事。退職後、次世代の人材育成活動に従事。現在全国木鶏クラブ代表世話人会顧問を務める他、英斎塾という人間学の勉強会を主宰。号は英斎。平成6年教育者文部大臣表彰、7年兵庫県教育功労賞、17年春の叙勲にて瑞宝小綬章受章、令和6年兵庫県社会賞受賞。現在、日本会議兵庫会長、美しい日本の憲法をつくる兵庫県民の会共同代表。兵庫縣姫路護國神社総代会長。姫路市遺族会長、英霊にこたえる会兵庫県本部顧問等の役職を務めている。
編集後記
姫路で人間学を学ぶ英斎塾を主宰し、創刊間もない頃から『致知』の愛読者である三木英一さんに、上に立つ者の心得を説いた『為政三部書』を分かりやすく紐解いていただきました。卒寿を迎えてなお自己練磨に勤しむ三木さんの教育者としての体験を交えたお話が心に響きます。

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