11 月号ピックアップ記事 /エッセイ
国語力向上の秘訣は日々の音読と読書にあり 松永暢史(ブイネット代表)
「学力の根本は国語力にある」。約半世紀、個人家庭教師を生業として数多くの受験生を志望校に合格させてきたブイネット代表・松永暢史氏はそう語る。国語力をつけるには欠かせない名文の音読など、松永氏が長年の経験から編み出したメソッドの一端を伝授していただいた。
私たちは学力を高めると聞くと、教科書や参考書を開いて漢字や文法を覚えたり、数式をマスターすることをイメージします。それはそれで大切だとしても、根本を支えるのは何よりも日本語の了解能力です。
松永暢史
ブイネット代表
私は『徒然草』など先人の文章には日本語の正しい意味伝達のあるリズムがあり、国語力を高める秘訣はそのリズム(音)を掴むことにあると考えるようになりました。先人たちは古典的名文のリズムをもとに文章を書いており、古典の一音一音を声に出すことは最も基本的な学習であると気づいたのです。
プロフィール
松永暢史
まつなが・のぶふみ―昭和32年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒。教育環境設定コンサルタント。受験のプロとして音読法、作文法、サイコロ学習法、短期英語学習法などのメソッドを開発。著書に30万部のベストセラーになった『男の子を伸ばす母親は、ここが違う!』(扶桑社)の他、『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』(すばる舎)など多数。最新刊に『カタカムナ音読法』(ワニ・プラス)。
編集後記
受験のプロとして約2000人の子供たちの学力を伸ばし、志望校へ導いてきたブイネット代表の松永暢史さん。50年近くに及ぶ経験を通して明らかになったのは、古典などの音読が学力を高めるという事実でした。言葉の素晴らしさを再認識させられます。
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