10 月号ピックアップ記事 /エッセイ
森信三『続・修身教授録』に学ぶ生き方の法則 浅井周英(「実践人の家」参与)
平成元年の刊行以来、幅広い人々に愛読され16万部を超えるロングセラーとなっている弊社刊『修身教授録』。この度、森信三先生没後30年記念としてその姉妹本である『続・修身教授録』が出版された。前書同様、「人生二度なし」を根本信条とし、森信三先生が、大阪天王寺師範学校の生徒に語りかける一つひとつの生きた言葉から、私たちが汲み取るべきものは多い。森先生を生涯の師と仰ぐ「実践人の家」参与・浅井周英氏に本書の魅力について語っていただいた。
『修身教授録』『続・修身教授録』は森先生が師範学校の生徒を対象としてお話をされた内容です。しかし、そこで説かれた教えは単に教師を目指す人たちだけのものではなく、人生万般に通じる「生き方の法則」ともいえるものです
浅井周英
「実践人の家」参与
先生の思想の根底を貫いているのは、「人生二度なし」ですが、私たちは、このことに本当に目覚めたならば、自分の人生への取り組み方が真剣なものにならざるを得ないのです。一方で、それは我が身に余程のことが降りかかってこないと真の覚醒に至らないのもまた事実です。
プロフィール
浅井周英
あさい・しゅうえい――昭和11年和歌山県生まれ。35年和歌山大学卒業後、教師となる。50年和歌山市教育委員会に入り、平成4年同教育長、8年より同助役を務める。18年森信三師が創設した「実践人の家」理事長。25年退任。
編集後記
不朽の名著『修身教授録』の姉妹編として『続・修身教授録』が刊行されました。八十年以上の時を経て現代に蘇る森信三師の講義。師の薫陶を受けた「実践人の家」参与の浅井周英さんのお話を通して、人生の真理は不変であることに気づかされるでしょう。
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