葛飾北斎の歩んだ道 橋本 光明(すみだ北斎美術館館長)

生誕260年を迎えるいまもなお、多くの人々の心を魅了してやまない葛飾北斎。その影響力は、日本のみならず世界へも広がっている。90歳で亡くなる最期の最期まで創作意欲を燃やし、まさに「人生は常にこれから」の気概で歩み続けた葛飾北斎の生涯と魅力を、長年、北斎に向き合ってきたすみだ北斎美術館館長・橋本光明氏に紐解いていただく。

葛飾北斎

宝暦10(1760)~嘉永2(1849)年

江戸中・後期の江戸の浮世絵師。北斎の他、戴斗・為一・画狂老人卍など多くの号を持つ。初め勝川春章に学んだが、狩野派・土佐派・琳派・洋風画など和漢洋の画法を修得。読本挿絵や絵本、風景画などで独自の作風を花開かせる。代表作に『北斎漫画』や「富嶽三十六景」など。
©国立国会図書館デジタルコレクション

北斎は既に名声を確立していた85歳の時、「猫一匹まともに画けない」と娘の前で涙を流したとされています

橋本 光明
すみだ北斎美術館館長

 何歳になっても、もっとうまくなりたい、自分はまだまだだと決して満足しない。70、80歳を越えてもなお、子供の頃の純粋さ、天真爛漫さ、青春時代の鮮やかな感覚を終生抱いて自らの道を歩み続ける。それが北斎の生涯であり、人間が何歳になっても成長し続け、いきいきと生きていく秘訣ではないかと思うのです。“人生100年時代”のいまだからこそ、そうした北斎の生き方に学ばなければなりません。

プロフィール

橋本 光明

はしもと・みつあき――昭和20年東京都生まれ。千葉大学教育学部卒業後、同大学教育学部附属小学校教諭、同大学教育学部講師併任、筑波大学附属小学校教諭、信州大学教授、同大学教育学部附属長野中学校校長などを歴任。現在名誉教授。長野県信濃美術館・東山魁夷館館長などを務める。


編集後記

「冨嶽三十六景」で有名な葛飾北斎ですが、その90年の生涯はあまり知られていません。すみだ北斎美術館館長・橋本光明さんの話から、最後まで絵師として情熱を燃やし続けた素顔が浮き彫りになります。

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