7 月号ピックアップ記事 /インタビュー
不朽の古典 司馬遷『史記』に学ぶ人間学 安田 登(能楽師)

数千年の時を経たいまなお読み継がれる不朽の歴史書『史記』。その内容もさることながら、著者である司馬遷の「百折不撓」の生涯もまた、多くの人々に仕事や人生の指針を与えてきた。高校時代に出合って以来、『史記』を座右の書として味読してきたという能楽師の安田登氏に、司馬遷の生き方や『史記』の魅力、いま私たちが学ぶべき教えを紐解いていただいた。

運命を切り開いていく方法もまた、司馬遷自身の生き方が教えてくれていると思うのです
安田 登
能楽師
誰の人生にも必ず挫折や逆境というものは訪れます。その時にたった一折で人生を諦めてしまう人もいれば、百折にも不撓の精神でぶち当たって運命を切り開いていく人もいます。
その運命を切り開いていく百折不撓の精神を養う方法もまた、『史記』、何よりも司馬遷自身の生き方が教えてくれていると思うのです。
プロフィール
安田 登
やすだ・のぼる――昭和31年千葉県生まれ。高校教師時代に能楽と出合う。ワキ方の重鎮・鏑木岑男師の謡に衝撃を受け27歳で入門。現在は、ワキ方の能楽師として国内外を問わず活躍し、能のメソッドを使った作品の創作、演出、出演などを行う。『能?650年続いた仕掛けとは』(新潮新書)『身体感覚で「論語」を読みなおす』(新潮文庫)『日本人の身体』(ちくま新書)『NHK100分de名著 史記』(NHK出版)など著書多数。
編集後記
司馬遷が著した不朽の歴史書『史記』を能楽師の安田登さんに紐解いていただきました。自らの実体験を交えて語られる司馬遷の生き方、『史記』の教えは、時空を超えて私たちの心に響いてきます。

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