7 月号ピックアップ記事 /インタビュー
努力と情熱は決して自分を裏切らない 木村一基(棋士)
昨年9月に行われた第60期王位戦を制し、46歳3か月で初のタイトル獲得を果たした棋士・木村一基氏。息長く活躍し、諦めることなくタイトルに挑戦し続けてきた木村氏は「中年の星」と呼ばれ、多くの人たちに希望と感動を与えている。木村氏が語る将棋一筋の歩み、そして座右の銘である「百折不撓」に込めた思いが教える人生・仕事を導く要諦――。
何かを目指す時にはそれに見合うだけの努力をしないとだめだと思うんです。
木村一基
棋士
私の場合は、自分はここまで努力したんだと納得するものが、僅かながら自分への自信に繋がってよい結果をもたらしたのかなという気がしています。努力はやればやっただけ結果として返ってくるんです。
勝負に負けた時でも決して腐らず、情熱を持って頑張り続ける、それだけですね。棋士は勝ち負けの世界ですから、うまくいかない時でも同じように頑張り続けられるか、より頑張ろうと思えるかがとても大事なんです。綺麗な言葉で表現すれば、情熱を持ち続けられる人、悪く言えば諦めが悪い人が道を開いていく。
プロフィール
木村一基
きむら・かずき――昭和48年千葉県生まれ。23歳でプロ入り。平成17年に初のタイトル戦となる竜王戦に挑戦する。それを含め計6回のタイトル戦に挑むも全敗。令和元年の王位戦にて46歳3か月で初タイトルを獲得し、最年長記録を更新。師匠は故・佐瀬勇次名誉九段。
編集後記
史上最年長でのタイトル獲得を果たした棋士・木村一基さん。その決して諦めない将棋への情熱に力をもらいます。
特集
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