4 月号ピックアップ記事 /インタビュー
安岡正篤に学ぶ運と徳の高め方 北尾吉孝(SBIホールディングス社長)

古の聖賢の教えをもとに、人の生きる道を説いた碩学・安岡正篤師。その教えはいまなお多くの人に貴重な示唆を与え続けている。運と徳──この一見掴み所のない人生の重要テーマについて、安岡師はいかなる教えを残しているのだろうか。安岡教学を通じて人生と経営を切り拓いてきた北尾吉孝氏に伺った。

運と徳は密接不可分な関係にあり、運をよくするためには、徳を高めていくこと。そのためにも、日々の生活の中で善を積んでいくことが非常に大切です
北尾吉孝
SBIホールディングス社長
運命は決して固定したものではなく、変えることができるものであるという安岡先生の教えは、私たちに大きな希望を与えてくれます。ならば、どうすればよい運命をつくっていくことができるのでしょうか。
『易経』にも「積善の家には必ず余慶有り。積不善の家には必ず余殃有り」という教えがあります。善行を積み重ねた家にはその功徳により幸せが訪れ、不善を積み重ねた家にはその報いとして災難がもたらされることを説いています。
したがって、運命をよくするためには善因をつくらなければなりません。善因善果、悪因悪果を踏まえて、日々自分を律していくことがとても重要です。
プロフィール
北尾吉孝
きたお・よしたか――昭和26年兵庫県生まれ。49年慶應義塾大学経済学部卒業。同年野村證券入社。53年英国ケンブリッジ大学経済学部卒業。野村企業情報取締役、野村證券事業法人三部長など歴任。平成7年孫正義氏の招聘によりソフトバンク入社、常務取締役に就任。現在SBIホールディングス代表取締役社長。著書に『何のために働くのか』『君子を目指せ小人になるな』(ともに致知出版社)など多数。
編集後記
運と徳はどうすれば高められるのか─。SBIホールディングス社長の北尾吉孝さんには、安岡正篤師の教えをもとにお話しいただきました。ご自身も実践する仕事を通じての心構えは大変心に響きました。

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