4 月号ピックアップ記事 /二十代をどう生きるか
主役意識を持って生きる 和地 孝(テルモ名誉会長)
医療機器・医薬品メーカーとして知られるテルモ。かつて倒産の危機に瀕していた同社の再建を託され、V字回復を果たしたばかりか業界トップへと導いたのが和地孝氏である。その類い稀なリーダーシップや人格はいかにして磨かれたのか。
人生で無駄になることは何もない。無駄にしてしまうかどうかは自分の気持ち次第。だから、選り好みせず、一見つまらないことや難しいことにも挑戦する。そこから何か一つでも学び取るという気概を持って一所懸命やる。この心掛けで歩んでいくことが不可欠だと思います。
和地 孝
テルモ名誉会長
20代の皆さんにぜひ伝えたいのは、「主役意識を持って生きる」ということです。
いま改めて振り返ると、私の20代の10年間は挑戦の毎日でした。これまでお話ししてきたように、いろいろな仕事を経験してきましたが、どんな仕事でも主体的に取り組めば必ず後々役に立ちます。しかし、仕方なくやらされているという被害者意識では何も学べません。
たった一度きりの人生ですから、自分は主役だという意識を持って心に火をつけ、あらゆる体験から学びを得ていただきたい。それが私なりの「二十代をどう生きるか」の解答です。
プロフィール
和地 孝
わち・たかし――昭和10年神奈川県生まれ。34年横浜国立大学経済学部卒業後、富士銀行(現・みずほ銀行)入行。54年ハーバード大学ビジネススクールに留学し、米国駐在。63年同行取締役。平成元年テルモに常務として出向し、専務、副社長を経て、7年社長。16年会長兼CEO。同年、人づくり経営研究会設立。20年旭日中綬章受章。23年名誉会長。
特集
ピックアップ記事
-
対談
磨すれど磷(うすろ)がず
隈 研吾(建築家)
栗山英樹(北海道日本ハムファイターズ監督)
-
対談
いかに運命を開くか
五木寛之(作家)
横田南嶺(臨済宗円覚寺派管長)
-
対談
天運を呼ぶ生き方
田口佳史(東洋思想研究家/イメージプラン社長)
西田文郎(サンリ会長/日本能力開発分析協会会長)
-
インタビュー
安岡正篤に学ぶ運と徳の高め方
北尾吉孝(SBIホールディングス社長)
-
インタビュー
介護リフォーム事業を通じて、世のため人のために貢献する
松本 將(マツ六社長)
-
インタビュー
自分を愛せるようになった時、親の徳は育まれる
高橋亜美(児童虐待に遭った子供たちの心と向き合う“アフターケア相談所「ゆずりは」”所長)
-
インタビュー
大地が教えてくれた奇跡
村上貴仁(一般社団法人 大地が教えてくれたこと理事)
好評連載
ピックアップ連載
バックナンバーについて
バックナンバーは、定期購読をご契約の方のみ
1冊からお求めいただけます
過去の「致知」の記事をお求めの方は、定期購読のお申込みをお願いいたします。1年間の定期購読をお申込みの後、バックナンバーのお申込み方法をご案内させていただきます。なおバックナンバーは在庫分のみの販売となります。
定期購読のお申込み
『致知』は書店ではお求めになれません。
電話でのお申込み
03-3796-2111 (代表)
受付時間 : 9:00~17:30(平日)
お支払い方法 : 振込用紙・クレジットカード