渋沢栄一の求めたものを求めて 渋沢寿一(NPO法人 共存の森ネットワーク理事長)

栄一は生前、500社に及ぶ企業の創設に携わり、教育事業、慈善事業にも熱心に取り組み、近代日本の礎を築きました。それができたのも、遠い将来を見通せるだけの力があったからでしょう

渋沢寿一
NPO法人 共存の森ネットワーク理事長

 その力は、栄一が育った土壌によって培われたのではないかと私は思っています。
 江戸末期、人々は鎖国という時代背景の中、限られた資源を循環させながらいかにうまく生きていけるかを考え続けていました。一方で士農工商という身分制度があり、これを打ち壊して平等な時代をつくりあげる上では資本主義、栄一の言う合本主義はとても合理的な制度でした。つまり、栄一の合本主義は、江戸時代の循環型、自然共生型の農業社会をベースとした考えだったのです。

プロフィール

渋沢寿一

しぶさわ・じゅいち―1952年生まれ。国際協力機構専門家としてパラグアイに赴任後、長崎オランダ村、ハウステンボスの企画、経営に携わる。NPO法人共存の森ネットワーク理事長。全国の高校生100人が「森や海・川の名人」をたずねる「聞き書き甲子園」の事業や、各地で開催する「なりわい塾」など、森林文化の教育、啓発を通して、人材の育成や地域づくりを手掛ける。


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