是(こ)の処(ところ)は即ち是れ道場 青山俊董(愛知専門尼僧堂堂頭)

いただいた、たった一度の人生を何に懸けるのか――。若き日の青山俊董老師が選んだ人生の結論は、尼僧として仏法に生涯を捧げることだった。愛知専門尼僧堂での日々の厳しい修行を通して自らを掘り下げながら、多くの雲水の指導、執筆、講演など仏法の伝道に努め、今年米寿を迎えた青山老師に、その求道の歩みと人間が根を深めるための要訣を伺った。

生かされた命ということが本当に分かってくれば、自ずからそれに相応しい生き方をしないではおれなくなる。学ぶほどに足りない自分に気づけば、限りなく学ばないではおれなくなる

青山俊董
愛知専門尼僧堂堂頭

 選ぶ人生、授かりの人生という話をしましたが、命というのはいま、いま、いまの連続です。いまここを、いただいた命に相応しい生き方として選んでいく。そのことで人間が磨かれ、人間としての根が深まっていくと思います。そして深まるほどに、足らない自分というものに気づいていく。
 何事も一所懸命に打ち込もうとする姿勢はもちろん大事だと思いますが、それだけではくたびれてしまいます。しかし、生かされた命ということが本当に分かってくれば、自ずからそれに相応しい生き方をしないではおれなくなる。学ぶほどに足りない自分に気づけば、限りなく学ばないではおれなくなる。

プロフィール

青山俊董

あおやま・しゅんどう――昭和8年愛知県生まれ。5歳の時、長野県の曹洞宗無量寺に入門。駒澤大学仏教学部卒業、同大学院修了。51年より愛知専門尼僧堂堂頭。参禅指導、講演、執筆のほか、茶道、華道の教授としても禅の普及に努めている。平成16年女性では2人目の仏教伝道功労賞を受賞。21年曹洞宗の僧階「大教師」に尼僧として初めて就任。著書に『道はるかなりとも』(佼成出版社)『一度きりの人生だから』(海竜社)『泥があるから、花は咲く』(幻冬舎)『あなたに贈る人生の道しるべ』(春秋社)など多数。


編集後記

トップインタビューは仏教講演、執筆活動などで広く知られる愛知専門尼僧堂堂頭の青山俊董さんにご登場いただきました。5歳で禅門に入り、今日まで80年以上、求道一筋に生きてこられました。「たった一度の人生を何に懸けるのか」。青山さんのこの言葉からは、信念を持って一道を貫いた人の強烈な気迫が伝わってきます。

2020年10月1日 発行/ 11 月号

特集 根を養う

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