3 月号ピックアップ記事 ／インタビュー
「五箇条の御誓文」の真実 伊藤哲夫（日本政策研究センター代表）
「五箇条の御誓文」が日本の民主主義の端緒をひらいた——。そう語るのは日本政策研究センター代表の伊藤哲夫氏である。御誓文は日本が近代化を推し進める上で中心的な役割を果たし、その内容は日本がこれから目指すべき道標ともなり得るという。御誓文に込められた明治天皇や先人の思いについて語っていただいた。
明治の先人たちは、この御誓文を単なる理想として終わらせるのではなく、総力を挙げてその実践に努め、魂を吹き込むことで近代日本の礎を築きました。
伊藤哲夫
日本政策研究センター代表
御誓文では民主主義や国際社会との関わりの原点ともいえる精神が打ち出されています。昨今の香港情勢に象徴されるように、いまのこの時代においても民主主義を実現することすらままならない世界の現実があります。開国間もない混乱、混沌の時代に、新時代を先取りしたこのような明確な国是が示され、民主政治、人権尊重の端緒をひらいたのはまさに特筆すべきことなのです。
プロフィール
伊藤哲夫
いとう・てつお――昭和２２年新潟県生まれ。新潟大学卒業。国会議員政策スタッフなどを経て、保守の立場から政策提言を行う日本政策研究センターを設立。現在日本会議常任理事、日本李登輝友の会常務理事。著書に『明治憲法の真実』『教育勅語の真実』（共に致知出版社）『憲法かく論ずべし』（日本政策研究センター）など。
編集後記
「五箇条の御誓文」という名前は知っていても、発せられた経緯を知る人は少ないことでしょう。日本政策研究センター代表・伊藤哲夫さんの話を通して近代化を成し遂げた明治人の気概が伝わってきます。
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