免疫力を高める『食』改善術 成田和子(食改善アドバイザー/ゆうわ生活主宰)

多くの方が悩まれているであろう健康の問題に対し、「体と心は繋がっている」という観点から、読者の皆様に役立つ情報をお届けしている連載「大自然と体心」。今月ご登場いただいたのは、「ゆうわ生活」主宰、食改善アドバイザーの成田和子さんです。
自然健康食品の販売店に勤務していた時、6歳のご息女が難病で失明するも、食事を改善して奇跡的に全快。1985年ゆうわ生活を設立し、世界の伝承医学を学びながら、個人から企業まで多くの人に食事アドバイスを行ってこられました。食物の命を丸ごといただくことで、人は健康に、元気になる。免疫力を高める食事術について、お話しいただきました。

キーワードは「まるごと食」「発酵食」「温熱食」の3つです

成田和子
食改善アドバイザー/ゆうわ生活主宰

私が食と健康の繋がりを考えるようになったきっかけは、1981年、次女が難病に罹ったことでした。その頃、私は自然療法の東城百合子先生、マクロビオティック(食養法)の桜沢如一先生といった高名な先生の教えを基に、自然食品店で玄米菜食の料理講師と広報を担当していました。

そんなある日、次女の目が突然見えなくなったのです。駆け込んだ病院での診断は、血液のがん。原因も治し方も分からない難病で、長くは生きられないこと、挙げ句に眼球と内臓を摘出すると告げられました。娘は苦しい検査に泣き顔も見せませんでしたが、ベッドを握り締める指が恐怖を物語っていました。これ以上辛い思いをさせられないと、私は決死の思いで娘を病院から連れ出しました。

健康になると信じて家族で食べていた玄米菜食を見直し、命の原点に戻ろうと、食物の生命力の源を必死で探り始めました。そうして食事を改善し、1年ほど過ごした頃でした。なんと娘の目に再び光が戻ったのです。

この体験が口コミで広まり、医療に匙を投げられた不調に悩む人たちが次々訪ねてこられるようになりました。悩みを聞くほど放ってはおけず、運動法や湿布、そして食物の命をそのままいただく食生活をアドバイスし始めました。

食物の命を丸ごといただくことで、皆さんは生命力を取り戻していきました。病弱だった私自身もそれに励まされ、35年が経ち、76歳になったいまは年を取ることを忘れるほど元気です。

……(続きは本誌をご覧ください)

~本記事の内容~
◇次女の失明で気づかされたこと
◇食べ物と体に対する現代人の勘違い
◇まずはやめたい3つの悪習慣
◇命をまるごと「いただきます」
◇よい食事は心身を若く保つ

◉丸ごと野菜スープにおすすめの野菜

プロフィール

成田和子

なりた・かずこ――昭和19年東京都生まれ。自然健康食品の販売店に勤務していた56年、6歳の次女が難病で失明するも、食事を改善して奇跡的に全快。60年ゆうわ生活を設立し、食や生活方法と体との関係を探求し、世界の伝承医学を学ぶ。これまで35年間にわたり、食改善アドバイザーとして、個人から企業まで多くの人に食事アドバイスを行ってきた。著書多数。最新刊に『食こそ最高の薬になる』(飛鳥新社)がある。


編集後記

「食物の命を生かすことは、私たちの命を生かすことに繋がっていたのです」。成田さんが自身の実体験、世界各地で学ばれた伝承医学、そして数十年にわたる食改善アドバイスの経験をもとに語る食事術は、気づきに溢れていました。百聞は「一食」に如かず――。ぜひご自宅で実践されてみてください。

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