8 月号ピックアップ記事 /連載
今日でも私は、いつもこの問い、「何によって憶えられたいか」を自らに問いかけている 佐藤 等(ドラッカー学会理事)
世界中のビジネスマンが日々の指針にするピーター・F・ドラッカーの著書。その言葉や教えはいまなお力強い説得力を持ち、私たちの仕事や人生の指針となっています。
今月号はドラッカーの有名な問い、「何によって憶えられたいか」を紐解いていただきました。
「何によって憶えられたいか」という問いに向きあうとき、自分は人間としてどう生きたいか、自分がどのように働けばもっと素晴らしい組織や社会になるかを深く考えさせられます
ピーター・ドラッカー
(1909年~2005年)
繰り返し用いる問いをもっているだろうか。座右の銘ならぬ座右の問い─「何によって憶えられたいか」はそのような問いです。
この問いをドラッカーが聞いたのは、13歳の宗教の時間でした。先生である牧師は、問いを発した後、このように続けました。
「答えられると思って聞いたわけではない。でも五〇になっても答えられなければ、人生を無駄に過ごしたことになるよ」
(『非営利組織の経営』)
当時の平均寿命が五〇歳そこそこであることを考えれば、要は死を迎える頃までには答えられるようになってほしいという意図を伝えたのです。六〇年ぶりの同窓会でも話題になったといいますから、社会に出る前の生徒たちには相当のインパクトを残したのでしょう。
プロフィール
佐藤 等
さとう・ひとし―昭和36年北海道生まれ。59年小樽商科大学商学部商業学科卒業。平成2年公認会計士試験合格。公認会計士事務所開設。14年同大学大学院商学研究科修士課程修了。ドラッカー学会理事。編著に『実践するドラッカー』シリーズ(ダイヤモンド社)がある。
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