最後の最後まで諦めない 平野早矢香(元卓球選手)

全日本卓球選手権三連覇を含む5度の日本一に輝き、2012年のロンドンオリンピックでは卓球女子団体戦で史上初の銀メダルを獲得した平野早矢香氏。世界の強豪と死闘を繰り広げてきた氏は、いかに己を高め、その才能を開花させたのか。鬼気迫るプレースタイルから〝卓球の鬼〟との異名を取った氏の現役時代の挑戦と葛藤を振り返っていただいた。

いい結果を出すには、何事においても自分ができる最大の準備をすること。

逆境や困難から逃げずに挑戦し続けること。

何より、最後の最後まで諦めないこと

平野早矢香
元卓球選手

私の20代は、がむしゃらに夢を追いかけ続けた10年間でした。もっと強くなりたい、世界で活躍したい。その一心で卓球にとことん没頭した経験のすべてが、いまに繋がっていると実感します。

1985年、栃木県鹿沼市で生まれた私が卓球と出合ったのは、5歳の時でした。学生時代から卓球をしていた両親の影響を受け、習い事の一つとしてやり始めたのです。当初はラリーを続けるのが楽しくて仕方ありませんでした。

転機となったのは小学2年生の時、出場した2年生以下の全国大会で2位になったこと。周りからは褒められましたが、込み上げてきたのは「優勝したかった」という悔しさでした。同世代で日本一になるとの明確な目標を立て、練習に打ち込んでいったのです。

しかしながら、……(続きは本誌にて)

~本記事の内容~
◇夢を追いかけ続けた二十代
◇苦節十年で掴んだ日本一の頂
◇「絶対に逃げるな!」
◇日本卓球界初の栄光の舞台裏
◇いい結果に繋げるために

プロフィール

平野早矢香

ひらの・さやか――昭和60年栃木県生まれ。5歳で卓球を始め、仙台育英学園秀光中学校・仙台育英学園高等学校に進学。平成15年高校卒業後、ミキハウスに入社。18歳で全日本卓球選手権・女子シングルス初優勝。その後19年から全日本選手権3連覇達成、通算5度の日本一に輝く。24年ロンドンオリンピックでは団体戦で銀メダルを獲得。28年4月に現役引退。現在はミキハウススポーツクラブアドバイザーとして後進の指導に務めている。


編集後記

平野さんのお話を伺っての印象は、まさに謙虚にして驕らず。「卓球の鬼」という愛称とは打って変わり、終始笑顔で現役生活を振り返る姿がいまなお脳裏から離れません。

2025年5月1日 発行/ 6 月号

特集 読書立国

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