集中力を高める「マインドフルネス」 荻野淳也(マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事)

頑張っている人にこそ、マインドフルネスを体験し、集中できる状態で仕事をしてほしい。ひいては真の自分の声に気づいてほしい―。
その思いでマインドフルネスの教えを広める荻野淳也氏は、マインドフルネスとは「脳の筋トレ」だと語ります。

「マインドフルネス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「いまこの瞬間」に集中する、注意を向けるという意味になります。別の表現で言えば、リラックスして集中している状態のことです。
 集中力アップやストレス軽減などの効果があるとされ、いまやGoogleやFacebookなどアメリカの大手企業やハーバード大学などでも導入されています。スポーツの世界でも、長友佑都やイチロー、海外ではジョコビッチやマイケル・ジョーダンなども実践していると言われています。

  (中略)

とは言え、「マインドフルネスはよく分からない」という声をよく耳にするため、私は湖を例にとります。ある湖を思い浮かべてみてください。普段は自然環境下で、風によって湖面にさざ波が立ちます。そうすると、湖の中まではなかなか見ることができません。
 湖の中は本当の自分の気持ちであったり、あるいは周囲の人の声であったりするわけです。現代人は日常生活に忙殺され、そうした真の声を受け止めることができていません。しかし、無風であれば、湖面は鏡のようにクリアで、深いところまで見通せます。邪念がなく澄み切った境地の状態がまさにマインドフルネスなのです。

プロフィール

荻野淳也

おぎの・じゅんや―昭和48年生まれ。慶應義塾大学卒業後、大手住宅メーカー、外資系コンサルティング会社、ベンチャー企業を経て独立。平成25年にマインドフルリーダーシップインスティテュートを設立し代表理事。米グーグル社が開発した能力開発プログラム「SIY」認定講師。『世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方』(共著、日本能率協会マネジメントセンター)など著書多数。


2018年12月1日 発行/ 1 月号

特集 国家百年の計

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