すべては恩返しのために松下剛（MTG社長）

トレーニングギア「ＳＩＸＰＡＤ」をはじめ、数々のヒット商品を手掛けるＭＴＧ。ブランド開発カンパニーを掲げ、この10年で売上高を30倍に急伸させ、昨年七月には東証マザーズ上場を果たした。1996年、25歳で同社を創業した松下剛氏が起業を志したのは、小学校5年生の時だという。そこに込められた思いとは。そして、いかにして世界的なブランドを築き上げてきたのか。

大きな利益を出して大きな善、恩返しがしたい

松下剛
MTG社長

出逢いで人は変わるといいますけど、私は松下家の家族をはじめ、社員のみんな、恩師の稲盛塾長や盛和塾の先輩経営者、マドンナやクリ・ロナといった一流のスターなど、数多くのかけがえのない人たちに恵まれました。これまでは皆さんからしてもらってばかりいたわけですが、今度は私がしてあげる立場になっていきたい。
我われは「一人ひかる皆ひかる何もかもひかる」という経営理念を掲げていますが、「一人ひかる」というのは社員のことを指していて、「皆ひかる」というのはパートナーさんやお客さん、株主さんを指している。そして「何もかもひかる」は業界や世の中を指しているんです。

プロフィール

松下剛

まつした・つよし――昭和45年長崎県五島列島生まれ。63年高校卒業後、デンソー入社。その後、フルコミッションの住宅営業を経て、平成6年23歳で起業し、中古車販売業を始める。8年エムティージーブレイズ（現・ＭＴＧ）を設立。「ブランド開発カンパニー」を掲げ、ビューティー・ウェルネスの分野で事業を展開する。30年7月東証マザーズ上場。

編集後記

ＭＴＧ社長の松下剛さんが起業を志したのは小学生の時。今日まで常に新たな挑戦を続ける松下さんの姿に心打たれます。