築き上げた信頼が繁栄をもたらす 横川 竟(高倉町珈琲会長)

東京近辺を中心に現在20店舗を展開する新感覚グルメカフェ「高倉町珈琲」。創業者である横川竟氏は、「すかいらーく」を立ち上げるなど、日本の外食産業を牽引してきた立役者だ。かつて業界の底辺と目されていた外食を産業にまで発展させた横川氏に、経営者としての半生を振り返っていただきつつ、経営とともに人生を成功へと導くための法則を伺った。

時代とともに価値観は変わっていきます。だからその時代に合わせて自分の価値観も常に変えていかないといけないんです。商売の基本は変わらなくても、価値観を変えていくことは非常に大事なことだと思います

横川 竟
高倉町珈琲会長

 人生を成功に導く上で大切なことといえば、それは、裏切らないことじゃないですかね。商売っていうのは誰かが儲かって誰かが損をするものではなくて、皆が生きていくために少しずつ儲かって、なおかつお客様のためになることをやることだと思うんですよ。そのためには、まず、一緒に仕事をしている人たちを裏切らないことじゃないでしょうか。
 信頼があれば、何か小さな失敗をしても、それくらいいいよってことになるでしょう。許してもらえるんですよ。ところが、信頼がないと、不信感という小さな穴があき、そこからあっという間に全部崩壊していく。会社は外部要因ではなく、内部のことで潰れるからです。
 その点、1人の人間の過去全部が物を言うわけで、僕で言うと80年という歴史の中でどれだけ信頼を築いてきたかですよ。お金のことについても、何か仕事を一緒にするにも、あるいは買収するにしても、あの人ならいいよねっていうのは、結局はどれだけ信頼があるかにかかっている。それは口で言うことではなく、その人がやってきた歴史そのものだと僕は思いますね。

プロフィール

横川 竟

よこかわ・きわむ―昭和12年長野県生まれ。長野県諏訪市立四賀中学校卒業後、修業時代を経て、37年ことぶき食品を設立。45年「すかいらーく」1号店となる国立店を出店。ことぶき食品から「すかいらーく」に商号変更。取締役、子会社ジョナス(後にジョナサン)社長、会長などを経て、平成18年「すかいらーく」会長兼最高経営責任者に就任。20年に退任後、25年高倉町珈琲1号店を東京八王子に出店。翌年、高倉町珈琲を設立し、会長に就任。


編集後記

日本の外食産業の基盤をつくり、80歳のいまも経営の現場に立つ横川竟さんのお話は活力に溢れていました。

2018年9月1日 発行/ 10 月号

特集 人生の法則

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