12 月号ピックアップ記事 /インタビュー
古典の音読が脳の働きを劇的に高める 陰山英男(陰山ラボ代表)
読み書き計算の徹底反復によって子供たちの能力向上を実現してきた陰山英男氏。その30年の歩みの中で気づいたのは、古文や漢文の名文音読が子供たちの脳の働きを劇的に変えてしまうということだった。なぜ名文の音読にそのような効果があるのか。陰山氏の近年の実践も踏まえてお話しいただいた。
人間の潜在能力を引き出し、脳を高度化する可能性が、読み書き計算という基礎学力の徹底にあると私は思っています
陰山英男
陰山ラボ代表
私は古文、漢文が持つ言葉の力というものを感じます。極端に言うと、読んでいる段階では意味が分からなくてもいい。それでも音読を繰り返していくと、脳の中で何かしらの変化と成長が生み出されるのです。
1000年2000年という時を超えていまに残っている古典は、究極の場面で削り出された珠玉の言葉の宝庫です。それを粗末にするということはあってはなりません。古典を大切にすることは、先人たちの魂を受け継ぐことでもあります。だからこそ古典の言葉には力があるし、それを読むことで心が育まれ、人間性が高まっていくのだと思うのです。
プロフィール
陰山英男
かげやま・ひでお――昭和33年兵庫県生まれ。55年岡山大学法学部卒業。城崎郡内の小学校を経て平成元年より兵庫県朝来町立山口小学校教諭。公募により15年広島県尾道市立土堂小学校の校長に就任。18年京都市の立命館小学校副校長就任。現在は陰山ラボ代表。教育クリエイターとして全国各地で学力向上アドバイザーを務める。著書に『陰山メソッド徹底反復「音読プリント」』(小学館)『陰山英男の読書が好きになる名作』(講談社)など多数。
編集後記
読み書き計算の徹底反復で、子供たちの学力向上に大きな実績を上げてきた陰山ラボ代表・陰山英男さんが語る古典音読の効果には、驚くばかりです。
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