9 月号ピックアップ記事 /意見・判断
ゲノム編集が未来を変える 宮岡佑一郎(公益財団法人東京都医学総合研究所 再生医療プロジェクト プロジェクトリーダー)
ゲノム編集は医療や畜産、農業など世の中の様々な問題を解決できる大きな可能性を持っています
宮岡佑一郎
公益財団法人東京都医学総合研究所 再生医療プロジェクト プロジェクトリーダー
ゲノム編集は、京都大学の山中伸弥氏のグループが開発に成功し、ノーベル医学生理学賞の受賞の理由となった「iPS細胞」にも有効に応用できます。
ヒトの生命現象はヒトでの理解が理想ですが、当然人体実験はあってはなりません。しかしiPS細胞の登場により、近年ではヒトの細胞を使った実験が可能になってきました。ヒトiPS細胞は、あらゆる細胞種に分化できるため、ゲノム編集との組み合わせで様々な疾患研究が展開されています。
ゲノム編集は、基礎的な研究はもとより、医療や畜産、農業など世の中の様々な問題を解決できる大きな可能性を持っています。これからも研究を続け、ゲノム編集の技術開発に少しでも貢献することで、よりよい社会の実現にも貢献していければと思います。
プロフィール
宮岡佑一郎
みやおか・ゆういちろう――昭和56年生まれ、埼玉県出身。平成16年東京大学理学部生物化学科卒業。18年東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。21年同大学院博士課程修了。博士(理学)。同年4月、東京大学分子細胞生物学研究所助教。23年7月、米国Gladstone研究所、UCSFポスドク。28年1月より現職。31年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞受賞。著書に『トコトンやさしい ゲノム編集の本』(日刊工業新聞社)などがある。
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