本は人生の航海を導く羅針盤 小島よしお(お笑い芸人)

「そんなの関係ねぇ!」「はい、おっぱっぴー」の芸で一世を風靡して以来、幅広い活躍を続けるお笑い芸人・小島よしお氏。業界きっての読書家として知られる氏は、いまYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」の運営や学習書の出版を通して子供たちの教育に情熱を傾けている。なぜ人は学ぶのか――。小島氏が実践から掴んだ学ぶ楽しさ、「読書の力」についてお話しいただいた。
【写真=これまで読んできた本の内容を記した小島氏の「読書ノート」。読書の学びが小島氏の人生・仕事を支えてきた】

国も会社も家庭も、すべては人によって成り立っています。
読書の学びによって人生の船をうまく運転することができる人が増えていけば、それだけ日本は元気で豊かな国になっていくはずです

小島よしお
お笑い芸人

私は1980年に沖縄県で生まれ、千葉県で育ちました。父や兄が読書好きで、幼い頃から周りにはたくさんの本がありました。
 
小学3、4年生の時だったと記憶しています。最初に手に取った本は、家にあった児童文学作家・那須正幹氏の『ズッコケ三人組』でした。

それから本を読むことが楽しくなり、中学の時には宗田理さんの小説シリーズ『ぼくらシリーズ』など、生き方を示してくれる本も好んで読むようになりました。そうした経験からも、子供が本に触れる環境をつくっておくことがとても大切だと思います。
 
一方、私は子供の頃から目立ちたがり屋な性格で、学校では学級委員長や応援団長などを務め、場を盛り上げ、皆を楽しませる役回りでした。また、親が通わせてくれた習い事の中で、唯一続いた野球にはとことん熱中しました。

物事に徹底的に入れ込む姿勢は学業にも生かされました。社会科の政治経済の先生の授業がすごく面白く、それを発火源に英語や国語へも学びの火が広がっていったのです。……(続きは本誌にて)

~本記事の内容~
◇子供たちに勉強する楽しさを伝えたい
◇何か一つのことに興味を持ち没頭する
◇前に進む力をくれた雑草の生存戦略
◇読書の学びが国を支える力になる

プロフィール

小島よしお

こじま・よしお――昭和55年沖縄県生まれ。早稲田大学教育学部在学中に5人組コントグループ「WAGE」のメンバーとして芸人デビュー。平成18年よりピン芸人として活動を始め、19年「そんなの関係ねぇ!」「おっぱっぴー」の芸でブレイク、同年の「流行語大賞」にノミネートされる。令和4年4月からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子供の学習を支援する動画を公開。キッズコーディネーショントレーナーの資格を持ち、子供向けイベントの開催や学習支援に力を尽くしている。『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)など著書多数。


編集後記

お笑い芸人として活躍する小島よしおさんは、業界きっての読書家としての一面を持ちます。取材場所である稽古場にも、壁一面に本が並べられていました。いま子供たちの教育にも情熱を注ぐ小島さんが語る読書論には、本の学びを人生・仕事に生かすヒントが満載です。

2025年5月1日 発行/ 6 月号

特集 読書立国

バックナンバーについて

致知バックナンバー

バックナンバーは、定期購読をご契約の方のみ
1冊からお求めいただけます

過去の「致知」の記事をお求めの方は、定期購読のお申込みをお願いいたします。1年間の定期購読をお申込みの後、バックナンバーのお申込み方法をご案内させていただきます。なおバックナンバーは在庫分のみの販売となります。

定期購読のお申込み

『致知』は書店ではお求めになれません。

電話でのお申込み

03-3796-2111 (代表)

受付時間 : 9:00~17:30(平日)

お支払い方法 : 振込用紙・クレジットカード

FAXでのお申込み

03-3796-2108

お支払い方法 : 振込用紙払い

閉じる