三十年越しに叶えたプロ棋士という夢 今泉健司(棋士四段)

2014年12月、戦後最年長の41歳でプロ棋士になった人がいる。今泉健司氏である。夢を叶えるまでの歩みは自己との闘いの連続だったというが、氏はいかにして勝利を掴んだのか。その七転八倒の軌跡を通じて、情熱を燃やして生きることの意義をお話しいただいた。

将棋が好きという情熱だけは失わなかったから、一つ事を続けることができた

今泉健司
棋士四段

――今泉さんは2014年12月、将棋のプロ編入試験に合格され、戦後最年長のプロ棋士として一躍注目を浴びましたね。

《今泉》
 ありがとうございます。まっすぐ努力した人だったら、僕のような遠回りの人生を送ることはなかったと思いますが(笑)、遅まきながらもようやくスタート地点に立ったので、いまは一局でも多く勝てるよう日々闘っています。

――念願だったプロになられて、感じていることはありますか?

《今泉》
 やっぱり一流と呼ばれる人たちはスタートの段階から目指している地点が高いのだと痛感させられました。メジャーで大活躍をされたイチローさんが、自分はこれだけ辛い練習をしているのだから必ずプロ野球選手になれると、小学6年生の時の作文に書いていたというのは有名な話です。残念ながらそういう方々と比べると、僕の動機が「プロ棋士になれたらいいな」という漠然としたものだったから、人の何倍も遠回りをし、七転八倒してきたのだと思います。
 でも、いまではその経験のおかげで、講演の依頼を多方面からいただくようになりましたから、人生何が正解か分かりませんね。

プロフィール

今泉健司

いまいずみ・けんじ――昭和48年愛知県生まれ、広島県育ち。62年14歳で奨励会に入会。平成11年26歳の時に年齢制限のため奨励会を三段で退会。19年33歳で三段リーグ編入試験に合格し、奨励会へ復帰するも、2年後に再び奨励会を退会。その後は、広島県福山市の介護施設で職を得て、26年まで介護ヘルパーとして働く。同年12月8日プロ編入試験合格。41歳でプロ入りするのは戦後最年長。


編集後記

30年越しにプロ棋士という夢を叶えた今泉健司さん。七転八倒しながらも、将棋を指し続けた不屈の歩みに迫ります。

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