人生生涯、一行者の心で生きる 塩沼亮潤(慈眼寺住職)

往復48キロ、高低差1300メートルの険しい山道を16時間かけて上って下りる。それを年に120日余り、足掛け9年で4万8千キロを歩く大峯千日回峰行。もしも途中で続行不可能と判断した時は、自ら命を絶たなくてはならない。1300年の歴史の中で、この過酷な行の2人目の満行者となった塩沼亮潤大阿闍梨。19歳で僧侶となり、23歳の時に「本気・本腰」の命懸けで臨んだ修行の果てに塩沼師が掴んだ「本物」とは何だったのか。去る1月27日に行われた「『致知』愛読者の集い全国大会in福岡」での講演の模様を紹介する。

光と闇は私たちの心がつくるもの。辛いこと苦しいことも自分の心を磨く砥石だと思えば、闇を転じて光ある世界に生きていくこともできるのです

塩沼亮潤
慈眼寺住職

「お釈迦様は2500年前、波斯匿王というインドの王様に『人間の生き方は4種類しかない。1つは光から光へ生きていく人間、次は光から闇へ生きていく人間、3つ目は闇から闇へ生きていく人間、4つ目は闇を転じて光ある世界へ生きていく人間だ』と言いました。
 光と闇は私たちの心がつくるものです。生きていれば、イラっとしたり、ムッとすることもあるでしょう。けれども、昼があって夜があるように、この世はすべて陰と陽、よいことも悪いことも半分半分です。よいことが続くと永遠に続いてほしいと思いますけれども、辛いこと苦しいことも自分の心を磨く砥石なんだと思えば、闇を転じて光ある世界に生きていくこともできるのです」

プロフィール

塩沼亮潤

しおぬま・りょうじゅん――昭和43年仙台市生まれ。63年吉野山金峯山寺で出家得度。平成3年大峯百日回峰行入行。11年千日回峰行満行。12年四無行満行。18年八千枚大護摩供満行。TED×Tohoku 2014(YouTube)では、仏教の教えである〝慈しみの心〟、日本の〝和の心〟を説く教えが国内のみならず世界中で反響を呼んでいる。現在、仙台市秋保・慈眼寺住職。大峯千日回峰行大行満大阿闍梨。著書に『人生生涯小僧のこころ』『人生の歩き方』『毎日が小さな修行』(いずれも弊社刊)ほか。


編集後記

大峯千日回峰行、それに続く四無行という命懸けの修行を満行した慈眼寺住職の塩沼亮潤さん。幾度も死線を越える中で、どのような世界が見えてきたのでしょうか。「『致知』愛読者の集い全国大会in福岡」における感動溢れる講演を、ぜひ誌面でもご堪能ください。

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