かくして危機を乗り越えてきた 伊藤麻美(日本電鍍工業社長) 諏訪貴子(ダイヤ精機社長)

人生には3つの坂があるという。上り坂、下り坂、まさか――。ここに人生のまさかを乗り越えてきた二人の女性経営者がいる。ともに創業者である父親を突然亡くし、32歳にして倒産の危機にあった会社を引き継ぎ、見事に再建を果たした。日本電鍍工業社長の伊藤麻美さんとダイヤ精機社長の諏訪貴子さんが語り合う体験的「仕事と人生」論。

絶対にうまくいくと自信を持って行動することが大切。できないって言う人は結局思いがそこまで強くない

伊藤麻美
日本電鍍工業社長

「『為せば成る』って言葉のとおり、絶対にうまくいくと自信を持って行動することが大切ですよね。できないって言う人は結局思いがそこまで強くない。
 こういう人生を歩みたいという信念さえ強く持っていれば、中途半端な生き方はおろか、できない理由を並べることはないし、どうやったらできるか、その方法をまず考えると思います」

何のために仕事をするのかと言えば一度しかない人生を後悔しないため

諏訪貴子
ダイヤ精機社長

「ワークライフバランスの話が出ましたけど、本当におっしゃるとおり。バランスなんて取っていられないんですよね。そんなことやっていたら、仕事できないと思います。
 何のために仕事をするのかと言えば、私は一度しかない人生を後悔しないためですね。町工場がたくさん並んでいるところで生まれ育って、子供の時は職人さんたちが本当に輝いて見えたんですよ。だから、やっぱりものづくりに携わる人たちがもう一度輝く時代を見てみたい」

プロフィール

伊藤麻美

いとう・まみ――昭和42年東京都生まれ。平成2年上智大学外国語学部卒業。FMラジオのディスクジョッキーとして活躍後、10年に渡米し、宝石の鑑定士・鑑別士の資格を取得。12年父親が創業した日本電鍍工業社長に就任。

諏訪貴子

すわ・たかこ――昭和46年東京都生まれ。平成7年成蹊大学工学部卒業後、大手自動車部品メーカーのエンジニアとして2年間勤務。10年ダイヤ精機入社。16年父親の逝去を受けて社長に就任。著書に『ザ・町工場』(日経BP社)など。


編集後記

ともに32歳の時に父親が創業した会社を突然引き継ぎ、V字回復を成し遂げた伊藤麻美さんと諏訪貴子さん。倒産の危機を切り抜けてきた壮絶な歩みとは裏腹に、お二人の対談は終始笑いの絶えない和やかな雰囲気でした。その笑顔の奥には、どんな状況にも屈しない覚悟の強さと社員への深い愛情が共通していると感じました。

2017年12月1日 発行/ 1 月号

特集 仕事と人生

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