『致知』に寄せられたお客様の声
『致知』を読んでのうれしいお便りがたくさん届いています。 ご感想の一部を紹介いたします。
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『致知』の言葉が自分を見つめ直させてくれる
ニューヨーク在住 鍼灸師 千田和未様(35歳)様々な御縁が繋がり、「禅」という言葉に触れる機会が重なっていた時、ニューヨークでもご活躍されていた鈴木大拙先生を知り、ニューヨークにいる自分へのエールのように、2020年8月号の『致知』を読ませていただきました。
私はニューヨークで鍼灸師の資格を取得し、会社を設立しました。成果をすぐに出さなければと焦りに駆られることもありますが、急いで大失敗をしては元も子もない。やはり何事も一つひとつコツコツと、着実にやっていくこと。それに尽きるのだなと改めて強く思いました。
隣の芝は蒼く見えるというように、他人の成果や人生はよく見えがちです。しかし私が生きているのはあくまでも自分の人生であり、他人と比較する必要は全くない。邪念に惑わされず、ただただ直向きに一歩一歩、我が道を進むのみ。大拙先生の「勉励ト忍耐トハ 不可欠的ノ成功ノ素ト申スベシ」の言葉のように、腐らず困難に耐えていれば、必ずどこかに手を差し伸べてくださる方がいます。そういった方々に感謝し、おかげさまの気持ちを忘れず、精進してまいりたいと強く思います。
2020年3月号の「特集総リード」にて、藤尾社長が『菜根譚』の一節を用いて「天は一つの目標に向けて意志を固め、無心に努力する者に、その真心をひらいて導いてくれる」と綴られていました。いまの私にとって本当によい戒めとなる、気持ちをキュッと引き締めるお言葉をいただいたなと感じました。
どんな状況であっても「何が一番大切なのか」「何をするためにニューヨークにいるのか」、その根本を自分に問いかけ、自分だけの花をしっかりと咲かせていきたいです。
そして日本人の素質である親切、丁寧、きめ細やかさ、相手を思いやる気持ちを他に伝え、多くの方の人生がより豊かになるよう、鍼灸、東洋医学を通して世界の方々と調和していきたいと思っております。『致知』から学んだ「ありがとうございます」を1日1万回唱える実践をしています
ブラジル在住 自営業 鈴木功さん(66歳)『致知』の記事にはいつも感銘を受け、時には感動で涙を流しながら読むこともしばしばです。多くの記事が、いまでも心に深く刻印され、記憶に残っています。
中でも最も心に残る記事は2008年8月号の「宇宙を貫く言葉の法則」です。この記事では作家の神渡良平先生と心学研究家の小林正観先生が「ありがとうございます」を唱える大切さを語り合われているのですが、その中で神渡先生に私のことを少しだけ取り上げていただいたのです。
1980年にブラジルに移住、日本人経営者の下で農業を手伝いながら現地の言葉を習得し、1987年63ヘクタールの土地を取得、独立して開拓を始めました。ところが困難が次々とやってきて、何度も苦境に落ち込みました。 そういった中で神渡先生のことを知り、手紙を通じてご縁をいただきました。それまで唯物史観に染まっていた私はそこで精神世界に目覚め、神渡先生の著作をはじめ多くの先達の本を読み漁り、「ありがとうございます」を唱える重要性に目覚めたのです。
私の「ありがとうございます」を1日1万回唱える実践は2000年より始まりました。農場が経営危機に陥り、遂に日本へ「出稼ぎ」に行かなくてはならなくなったその時、唱えた数を記録するカウンターを見つけ、以来毎日カウンターで数えながら唱えるようになりました。現在、7100万回あたりを進行中です。 この実践は様々な効果をもたらしてくれました。まだまだこれからですが、まずは1億回を目指し、そしてそれを達成した後も一生続けようと思っています。感謝! 合掌!
『致知』は、スポーツにも通ずる生き方・哲学・考え方など人間学の教えが凝縮されております。
学校法人ヴォーリズ学園副学園長/滋賀県サッカー協会名誉会長/元U-17サッカー日本代表監督 松田保氏(72歳)『致知』との出逢いは、大学の教授をしていた当時、卒業生に教えてもらったことがきっかけでした。その頃は、教師を志す学生達のゼミを担当しておりました。
『致知』には、スポーツにも通ずる生き方・哲学・考え方など人間学の教えが凝縮されており、学ぶことが多くありました。これまでサッカーからあらゆることを学んできましたが、そのサッカーの次に学びを得たのが『致知』です。「武士道」や日本の伝統精神に触れることは大切なことだと思います。
『致知』に掲載されている人の生き様や哲学や精神を知ることで、本気で打ち込んできた自分の経験をさらに深く自分に落とし込み再認識し、更に高みへいくために自分を鼓舞し人生の再構築をしてくれます。毎月、興味のあるところを拾い読みし、そこを一所懸命に読み込み、深めていくようにしています。ゼミ活動でも『致知』を使った勉強会(木鶏会)をしていました。一つの記事に焦点を当てて学生同士でディスカッションをしたり、学生が記事を選んでその感想をシェアするなどを通じて、学生に人生の心構えを伝えてきました。『致知』はたくさんの良縁とめぐり合わせてくれます。私は「教育」とは「共育」だと思っています。これまで教師として教授として、監督として多くの生徒、学生、選手と出逢って来ましたが、72歳になった今でも、みんなが私を育ててくれたと思います。
スポーツ界だけでなく、どんな世界でも自分を超えて行くような人を育てて、はじめて良い指導者だと言えるのではないかと考えます。
コーチング(指導する時)で「オープンマインド」や「学ぶことを辞めた時、教えることを辞めなければならない」ということを大切にしている私にとっては大切な一冊になっています。
『致知』11月号を読み、自分が恵まれていること、感謝を忘れてはいけないことを学んだ
福岡県 中学3年生 阿部 由壱人 様(15歳)私は、『致知』11月号の34ページから38ページの松崎運之助さんが書かれた「人生の苦しみや悲しみが人間の根を深くする」の中に書かれている「感動を失うな感動できる自分を失うな」に焦点をあてて読みました。 私は「感動を失うな感動できる自分を失うな」を読み終えた時2つ感じたことがありました。
1つ目は今、自分が学校で学ぶ事ができている環境はとても恵まれていると初めて感じた事です。今の日本は義務教育で小学校、中学校は無償で学ぶ事ができる環境が整っていますが、昔は家が貧しくて学校に通いたくても通えなかった人や戦後の混乱で通えなかった人がいたことを知りました。さらに、それでも学びたいという強い思いを持ち、15から80歳の人達が昼間働きながら夜間学校に通い一所懸命に学んでいた人達の事も知りました。今何不自由なく学ぶ事ができている環境が整っているという事に感謝すべきだと感じました。
2つ目はすべてのことに感謝を忘れてはいけない事です。この世界に生を受けた事、健康である事、何不自由なく学べている事、自分を支えてくれる家族や友人がいる事などは当たり前の様ですがけっして当たり前では無い事をとても感じ全ての事に感謝すべきだと身に染みて思いました。
私は1年を通して人間的に1皮、2皮剥けて成長したいと思いました。
新人の立場でも、『致知』の学びを先輩に伝えたことが自信につながった
山梨県 会社員 渋江 志織 様(23歳)私が『致知』と出逢ったのは、いまから約1年前です。母の職場の上司が教えてくれ、母と一緒に読むようになりました。現在、社会人2年目を迎え、仕事に対してどういう気持ちで臨んでいけばよいのか、日々悩んでいます。職場には本当に尊敬できる方たちが多く、恵まれた環境に感謝しています。その一方で、皆と同じ熱量で仕事に臨むことが難しいと思うようになっていきました。そんな時、私は『致知』を読むようにしています。
落ち込んだ時、困った時、すぐに『致知』を手に取ることができるよう、『致知』だけは机の上に常に置きっ放しにしておいてほしいと母にお願いしました。難しい内容もありますが、誌面を通して様々な人との出逢いがあります。会うことができないような遠い存在だと思っていた偉人にも、会えるような感覚です。
現在、新型コロナウイルスによって会社というスケールではなく、働く人、一人ひとりの身体、精神に影響を及ぼしていると感じています。この中、会社を良くするために、何ができるだろうかと考えた時、『致知』を使った勉強会、社内木鶏会のことが頭に浮かびました。そして尊敬する先輩に『致知』や社内木鶏会のことを話しました。今、その先輩は『致知別冊「母」』を読み、さらに私が持っている『致知』を読んでくれています。
新人という立場でありながら、『致知』のよさ、社内木鶏会の存在を伝えられたことに、私自身が『致知』によって成長させてもらっているのだと感じました。『致知』に出逢えたことに感謝し、これからも一人でも多くの人たちに『致知』を伝え、私自身も成長していきたいと思います。