【芳村思風氏に聞く】 関ジャニ∞村上信五さんに学ぶ感性の力

2020年5月18日放送のテレビ番組「関ジャニ∞クロニクルF」で、関ジャニ∞の村上信五さん、大倉忠義さんがそれぞれ“人生で最も影響を受けた本”として『いまこそ、感性は力』『人間の格【新装改訂版】』を紹介されました。
放送直後から注文が殺到し即日で完売、緊急増刷を行うなど大きな反響を呼んだ本書。著者である芳村思風先生の生の声を聞いてみたいというお声をいただき、このたび全3回にわたるWEB限定インタビューをお届けいたします。
第1回では、「関ジャニ∞村上信五さんに学ぶ感性の力」をお伺いしました。

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新しい時代をつくる若者のために

――関ジャニ∞の村上信五さん、大倉忠義さんの愛読書として、『いまこそ、感性は力』、また感性論シリーズ三部作(『人間の格』『人間の境涯』『人間観の覚醒』)が大変注目を集めています。この反響を受けて何か感じられることはありましたか?

〈芳村〉
本当に驚きました。大倉さんと村上さんがテレビでこの本の紹介をしてくださり、その翌日から注文が殺到したというお話を伺って、関ジャニ∞の方々が持っていらっしゃる若い方への影響力のすごさというものを感じました。

また、そういう影響力を持つジャニーズグループを育てられたジャニー喜多川さんの、人間を育てる力というのは本当にすごいものだなと。そんなジャニーさんの教育に応えてどんどん自分を磨き、若い人たちから信頼され尊敬されるような人物に成長していかれた大倉さんと村上さんの努力にもしみじみ思いをいたしました。

さらに、次の新しい時代をつくる若い人たちに読んでもらえたということが、私にとって大きな喜びでした。感性論哲学シリーズは次の時代をつくる人たちに向けて書いた本なので、若い人たちに読んでもらえるということが、すごく光栄で嬉しいことなんですよ。

「時代を変えなきゃならない」という使命感

――行徳先生と『致知』で初めて対談をしていただいたのが33年前(1987年)ですね。

〈芳村〉
はい。その翌年、行徳先生との初の共著『いま、感性は力』を致知出版社から刊行していただき、そして初版からさらに23年の歳月を経て『いまこそ、感性は力』を出版していただきました。また、現在市販されている『人間の格』『人間の境涯』(新装改訂版)の原著となる『人間の格』という本を、致知出版社から出版していただいたのが1993年のことでした。

共にそういう古い歴史を持つ本なのですが、出版社からは日を重ねるごとに次々と増刷の連絡があり、すごく元気づけられましたね。まだまだこれからも頑張らないかんなという、そういう使命感がふつふつと湧いてきています。こういうことになるまでは私ももう78歳だから、あんまり活躍もできないなと思っていたんですよ(笑)。しかし、大倉さん、村上さんにご推書いただいたことによって、もう一度命が与えられたような感動、喜びを感じました。

僕の中には「時代を変えなきゃならない」という使命感があるんです。いつまでも古い考え方にこだわっておるんじゃなくて、いままでとは違う、まったく新しい考え方や生き方がいまの時代には必要なんじゃないかと。

特に近代という時代が終わって、次の新しい時代が始まる、また西洋の時代が終わってアジアの時代が始まる時代の大転換期に、古い殻を投げ捨てて、勇気をもって、いままで誰も言わなかったことを言うことがいま求められているんじゃないか。そういう思いでこの本(『人間の格』)を書いたんです。

40年以上の親交がある行徳哲男先生

――行徳哲男先生、村上信五さんとの初めてのご鼎談は『致知』9月号に掲載されていますが、特に印象に残っていることはありますか?

〈芳村〉
行徳先生とはもう40年以上のお付き合いがあるんです。とにかく会うたびに、お話しになる内容の重厚さ、深い想いが心にびしっと刺さりますね。聞きながら涙が出ることもあるし、新しい気づきというものを与えられたり、それから先生ご自身の人間としての重厚さ、大きさ、深さ、そういうものをいつも感じているんです。

今回も鼎談の中でお話しになったことは非常に意義深い重厚なものでした。行徳先生は物事の表面ではなく、物事の奥底、本質を見抜くことができる素晴らしい眼力を持っていらっしゃる、容易に出会えない大人物だと僕はいつも感じているんです。

明るく謙虚な村上信五さんの人間性

村上さんは非常に人間性が明るくて、いろいろなことに物怖じしないというか、自分をいつでも素直に堂々と表現できる素晴らしさを持っていらっしゃると感じました。また、メモを取られながら話を聞かれて本当に謙虚な方だと感じ入りました。

『致知』の記事の中にもあるように、私は村上さんに、これからの時代において若い人たちを引っ張っていくオピニオンリーダーになってもらいたいという話をしたんです。その言葉に村上さんはすごく反応されて吉田松陰のお話をされたんですよ。萩で吉田松陰のお墓をお参りして、若い人たちのために「もしも塾」という塾をつくっていらっしゃるという。

そのお話を伺って、芸能人、人気タレントとしての活動だけでなく、こういった活動を通して新しい時代をつくるリーダーという立場で大いに頑張ってもらいたいと感じたのです。

村上さんは非常にたくさんの本を読まれていて、高い見識を持っていらっしゃる方だと思うのですが、その高い見識をこれからもっともっと新しい時代をつくっていくための力として発揮していただきたいですね。

村上さんや大倉さんといった30代の先輩方が10代、20代の若い方々を目覚めさせる、そして一つの新しい時代に導いていくさまざまな学びを与え、オピニオンリーダーとして価値のある活躍を、これからももっとしていただきたいと思うのです。

いまこそ、感性の時代

――これからの時代に求められる感性の力とはどういったものなのでしょうか?

〈芳村〉
村上さんが鼎談の中でお話しされたことなのですが、ある舞台に出演した際、演出家の方に言われた通りの事ができず失敗してしまったことがあったそうなんです。しかし、舞台が終わった後、ジャニー喜多川さんからは「ユー、根性あるよ」と声を掛けられた。想定外の状況が起こったときの即応的な対応力の素晴らしさを、ジャニー喜多川さんが褒めてくださったと村上さんはおっしゃったのです。

このお話のように、これからの時代をつくっていくためには、言われたことを言われたままにするのではなく、状況に応じて機転を利かせるような対応力がものすごく求められるんじゃないでしょうか。

やっぱりいまこそ「感性の時代」だと思うんですね。

スポーツなんかでも、頭でいろいろ考えているうちに機を逸することがありますね。考えずにそのときパッと感じた、反応したことによって、そのゲームがよい方向に動くということはサッカーでも、ラグビーでもいろいろなスポーツで起こり得ることです。

勝負を決する感性の力、一瞬の即応力も村上さんは様々な努力によって、養われてきたんじゃないかなと感じています。

 (2回目のインタビューに続く)


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◇芳村思風(よしむら・しふう)
昭和17年奈良県生まれ。学習院大学大学院哲学博士課程中退。45年思風庵哲学研究所設立。感性論哲学の創始者。名城大学元講師。著書に『人間の格』(致知出版社)など。

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