『致知』に寄せられたお客様の声
『致知』を読んでのうれしいお便りがたくさん届いています。 ご感想の一部を紹介いたします。
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三十代で『致知』に出逢って北海道在住 高校教師 猪田悠司様(40歳)私は三十歳の時、北海道内のとある高校へ赴任しました。
最初の授業に行くと、生徒から「お前どこから来た?」「年はなんぼだ?」
「この学校何年目だ? 俺らのほうが先輩だから敬え」等々、
耳を疑うような言葉をぶつけられました。
それを諭して授業に入ると、消しゴムやカッターナイフが教壇に投げられ、
それを指導しても食ってかかられる始末。
その後も教科書を出さない、教室に入らないなど、
とても授業を行える環境ではありませんでした。当時の校長先生に相談すると、
「ここで逃げたら、これからの教員人生を逃げ続けることになる。逃げずに勝負せよ」
と諭されました。その折に実家の親から『致知』という月刊誌の新聞広告が出ていることを聞き、
興味を抱いて購読を始めました。
誌面に紹介される人生の先輩方の金言が心に刺さり、
過去の号も読み進める中で安岡正篤さんの「六然」という言葉を知りました。
「聖人の行き着く領域はここなのか」と刮目し、
心を落ち着かせて生徒に対するべく、
同僚の書道の先生に「六然」を揮毫していただき、
額に入れて黙読してから出勤する生活となりました。
自分は聖人ではないが、その境地に近づくべく研鑽を積もうと内省し、
決意したことが大きな転機となったのです。この言葉を踏まえて生徒指導で意識したのは3つ。
1、間違った行いは正す必要があれども、必ず「どうしてこういう結果になったか」を問うて答えを述べさせる。
2、叱る時は一対一で、褒める時は人の前で。
3、話は最後まで傾聴し、頭ごなしに否定しない。その結果、生徒や保護者に余裕を持って対応できるようになりました。
幾度か壁を乗り越え、最終的に担任生徒の保護者から
「あなたなら任せられる」と様々な協力を得られるまでになりました。おかげさまで、今年の3月には立派に成長した卒業生を送り出すことができました。
逃げずに勝負し続けた自分を誇りに思うと共に、
『致知』を通じて内省と研鑽の機会を頂戴できたことに心から感謝しています。
人として大切な原点に引き戻してくれる雑誌宮城県在住 大槻征玄様(36歳)現在、宮城県で教員をしている私が『致知』と出合ったのは大学時代、20歳の頃です。
当時の私は、新聞やニュースで毎日のように報道される社会問題、
特にSNSでの誹謗中傷、深刻化するいじめなど社会全体のモラル低下を目にする度に、
「どうしてこんな日本になってしまったんだろう? 何かがおかしい!」と、
強い疑問を持っていました。確か銀行の待合室で、『致知』を手に取った時の衝撃と感動はいまでも鮮明に覚えています。
人格の形成に必要な先人の知恵や、心に響く言葉が非常に多く、
これこそがまさに自分が求めていたものだと確信。
と同時に、『致知』を基に学び続ける人が増えれば、必ず日本は浮上していくと思いました。『致知』の魅力は、毎月届く度に、「人として大切な原点に戻してくれること」です。
日々の生活や仕事に追われても、
「心を豊かにすることだぞ」「人格の形成だぞ」「学び続けるんだぞ」
「世のため人のため社会のために何ができるのかを考え、行動するんだぞ」と、気づかせてくれます。私は学校教育に携わる立場から、
人としてのあるべき姿を伝えてくれる「四書五経」などの古典や、偉人・先人の知恵などを通して、
子供たちに道徳の根幹を教えることこそが、日本を立て直す絶対的な鍵だと確信し、
仕事に向き合っています。
この私の強い思いの遥か先頭を、『致知』は堂々と力強く突き進んでくださっています。『致知』が掲げる「人間学」は、まさに私が求める教育の核心です。
これからも、安岡正篤先生のおっしゃる「一燈照隅」の言葉を胸に刻み、
「一人でもやる」という強い気概で、まずは自分がいるその場所から光を灯していく決意です。この先、『致知』が創刊50周年を越え、やがて迎える百周年の大いなる節目に向け、
国家百年の計を担う揺るぎない礎として、
これからの日本に不可欠な光を放ち続けていくことを、私は強く確信しております。
人間を磨く滋賀県在住 立宅 麻奈美様(53歳)2000年11月22日、私は太田麻奈美から立宅麻奈美になりました。
「健やかなる時も、病める時も……」と結婚の誓いをした日から5年と1か月後、
最愛の夫が星になったのです。出勤中の事故でした。私には、1歳11か月の息子と、妊娠8か月の娘が残されていました。
泣いてばかりいることはできず、子供たちをしっかり育てること、
次に天国で夫に会った時に恥ずかしくない生き方をしようと決意し、
夫との死別を受け入れました。
そして昨年11月22日、25回目の結婚記念日を迎えたのです。私は小学校の教員です。10年ほど前でしょうか。
参加している勉強会で講師を務めておられた神谷裕子先生と長谷川博之先生の対談が
『致知』という雑誌に載ると聞き、すぐに購読を申し込みました。驚きました。お二人の記事はもちろん、
『致知』に載っているすべてのページが魅力的で、世の中にこんな素晴らしい雑誌があったのか!
と「生きる指針」に出会えたような気持ちでした。記事の中で、「これは書き写して自分のものにしたい!」という文に出会いました。
2020年9月号の藤尾秀昭社長の「特集総リード」です。
特に「人間磨きの第四は、へこたれないこと。人生にはさまざまなことがあるが、
すべては自分を磨いてくれる試練と捉え、へこたれずに乗り切っていくこと。
苦難を乗り越えるたびに人は磨かれ鍛えられるという人生の鉄則を忘れまい」
の文に胸がいっぱいになり、涙が溢れました。最愛の人の死は確かに辛い出来事でしたが、そこから学んだことはたくさんあり、
私を磨くために必要なことだったのだと納得しました。
それ以来、心にビビッときた文はノートに書き留めています。
気持ちがシャンとして背筋が伸びます。これからも『致知』に学び、母として、職場での管理職として、人間を磨き続けていきます。
読む度に内なる力が湧いてくる東京都在住 梅津 春香様(27歳)『致知』との出会いは2025年の6月、SNSの広告を通じてでした。
私は幼少期から人間性や人間力に関心があり、大学生の頃から、
「本当に大切なものは何だろう」「物事の本質は何だろう」という問いを抱くようになりました。そんな折に『致知』の存在を知り、「人間学」というキーワードに興味を惹かれました。
世のため人のためにと生きる人生の先輩方から、人生で大切なことを学びたい。
どの分野にも共通する大事なことはいったい何だろう。
私はまだまだ人生体験が少ないからこそ、人の生き方に触れて、
人生の幅や視座を高める必要があると想い、購読を決意しました。それから半年経ったいまでは、
『致知』は私の人生に寄り添い、励ましてくれる大切な存在になっています。
ページをめくる度に、不思議と内なる力が湧いてくるのです。
特に印象に残っているのが、2025年11月号に掲載された千玄室先生の追悼特別講話「生きる力」です。
玄室先生の日本の伝統を重んじ、目の前のお相手や世界全体を思いやる志に胸を打たれました。
また、人間力を高めるというのは、人の存在価値をどれだけ認識できるかということ。
そのために知性を身につけ、心を豊かにし、いろんな経験を重ねて磨き上げることが大切だと学びました。私は現在、フェンシング競技で次の五輪を目指しております。
スポーツは成果・結果だけに焦点が当てられやすい世界です。
そんな中でも私は、五輪の理念である
「スポーツを通じて人間性を育むこと」「文化や国籍を超えた友情や連帯感」、
そして「平和な世界の実現」に貢献できる人間でありたい。
これからも、アスリートとしても、人としても、毎日を一所懸命積み重ねてまいります。

知らなかった偉人東京都在住 坂爪 拓馬様(39歳)私の家は自営業で、両親が一緒に仕事をしていた。二人は仕事に追われ、いつも喧嘩が絶えなかった。
教育熱心な母は、私に音楽や運動、勉学を強いて厳しく指導した。
私は期待に応えようと頑張ったがうまくいかず、
母からいつも責め立てられていた。
なんとか大学まで進んだが、心折れて中退。
一時引きこもりになっていたが、そこから奮起して介護の仕事をするようになった。私には統合失調症の妹がいる。
仕事が上手くいかず、会社を辞めて家に引きこもるようになった妹は、
人生を諦め、「この状況は親のせいだ」と文句を繰り返していた。
私は働きながら家事を手伝い、妹にもいろいろ気を配ったが、状況はなかなか好転しなかった。そんな中、知人から勧められたのが『致知』だった。
最初はあまり興味が湧かなかったが、2016年4月号の谷口仁史さんの記事がすごく心に響いた。
心に闇を抱えている子供や親と向き合い、9割以上の子供を社会復帰に導いた谷口さんに刺激を受け、
「私も頑張らねば」と思った。ちょうど35歳以下の若手読者の勉強会「致知若獅子の会」を知り、入会した。
会には自分で会社を立ち上げた人もおり、各々の行動力、温かな配慮に感服。
私も皆さんに追いつきたいと思った。以来、『致知』を一層熱心に読むようになった。
読む度に「日本にこんな素晴らしい人がいるのか」と勇気をもらい、
困難にもめげずにイベントのリーダーを務めるなど、
仕事に率先して取り組むようになった。
いまは独立して、複数の仕事に携わっている。
まだまだ未熟ですが、『致知』を読んで少しでも前に進めるよう、努力してまいります。






