すべてはミツバチが知っている 船橋康貴(ハニーファーム代表理事)

「ハニーさん」の愛称で知られる一人の養蜂家がいる。船橋康貴氏だ。すべてをミツバチから教わったと語る船橋氏の活動は、養蜂に止まることなく、環境問題に関する積極的な情報発信や講演活動、主に子供たちを対象にした「ハチ育」など多方面にわたる。ミツバチから私たちは何を学ぶべきなのか。本欄ではその一端をお話しいただいた。

人間の心の中は自然生態系と同じ

船橋康貴
ハニーファーム代表理事

 僕はミツバチから教えてもらったことがたくさんあって、それを伝えていくことも大事な役目だと思っています。例えば、ミツバチは1日に3千か所を回って少しずつ花のミツをいただく代わりに、受粉を手伝うことで何千もの果実を実らせています。これは相手から少しだけいただく代わりに、役立つことをたくさんすることの大切さを教えてくれていると思うんです。
 それにミツバチって1つの巣箱に約2万匹が一緒に生活をしているのですが、そこには「自分が、自分が」という我の世界が一切なく、絶対調和の集合体として存在しているんです。まるで一つの意識で動いているかのように、常に平和が保たれて、私的幸福の追求ではなく公的幸福の追求こそが最も幸せであることを示してくれていると、僕は感じています。

プロフィール

船橋康貴

ふなはし・やすき——昭和35年愛知県生まれ。中京大学卒業後、信販会社に就職。平成13年環境シンクタンクを設立。名古屋工業大学大学院で産業戦略工学専攻。51歳で養蜂家の道に入る。24年一般社団法人ハニーファームを設立、代表理事を務める。


編集後記

地球環境と密接な関係を持つミツバチについて、養蜂家としての奇跡的な体験談も交えて船橋康貴さんが語り尽くします。

2018年6月1日 発行/ 7 月号

特集 人間の花

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