森信三先生の言葉の力

月刊誌『致知』の歴史を振り返る上で欠かせない存在の一人、森信三(もり・しんぞう)先生。人生に降りかかる幾多の試練を越えて、教師・哲学者として97年の天寿を全うした先生の言葉には、どれも迫力があります。その残された言葉の泉『森信三一日一語』から、常日頃より大切にしたい、人生の普遍的な心がけを説いた言葉をお届けします。

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心に「力」が湧く言葉

言葉はすべて『森信三一日一語』(寺田 一清・編/致知出版社)より

【6月23日】──────
幸福とは、
縁ある人々との人間関係を噛みしめて、
それを深く味わうところに生ずる
感謝の念に他なるまい

【12月14日】──────
これまで親の恩が分からなかったと
解(わか)った時が、
真に解りはじめた時なり。
親恩に照らされて来ればこそ、
即今自己の存在はあるなり

【2月24日】──────
縁は求めざるには生ぜず。
内に求める心なくんば、
たとえその人の面前にありとも、
ついに縁を生ずるに到らずと知るべし

【5月26日】──────
感覚を新鮮にするには、
つねに異質な物を媒介として
自己を磨く必要がある。
でないと感覚はいつしか鈍磨して、
マンネリ化する恐れがある

【6月17日】──────
如何(いか)にささやかな事でもよい。
とにかく人間は他人のために
尽くすことによって、
はじめて自他共に幸せとなる。
これだけは確かです


(本記事の言葉は『森信三一日一語』〔致知出版社〕より抜粋したものです)

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